アジア株 上海株は下げ帳消し、米中緊張エスカレートは想定内 台湾株は最高値、TSMCの4月売上高が過去最高

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/05/13 14:15
アジア株 上海株は下げ帳消し、米中緊張エスカレートは想定内 台湾株は最高値、TSMCの4月売上高が過去最高

東京時間14:01現在
香港ハンセン指数   19072.46(+108.78 +0.57%)
中国上海総合指数  3151.94(-2.61 -0.08%)
台湾加権指数     20828.88(+120.04 +0.58%)
韓国総合株価指数  2717.00(-10.63 -0.39%)
豪ASX200指数    7729.10(-19.86 -0.26%)
インドSENSEX30種  72028.56(-635.91 -0.88%)

アジア株はまちまち。

上海株は0.08%安。バイデン米政権が中国製品に対する関税を2倍から4倍に引き上げる予定で、電気自動車への関税は102.5%に引き上げることになる。これに対する中国側の反発は必至と思われ米中関係悪化が懸念される。もっとも、米中の緊張エスカレートは想定内。もはやサプライズでも何でもないため、売り一巡後は買い戻しの動きも見られる。序盤は0.8%超下げる場面があったが、その後は下げ幅を縮小している。公益や資本財、エネルギー関連の一角が買い戻されている。生活必需品やハイテク、不動産株は下落。

米中関係よりも中国物価統計のほうが懸念されている。中国の消費者物価指数は3カ月連続でプラスとなったものの、4月は電気料金や電車賃の値上げが影響したようで、上昇したからといって家計の購買力が回復しているとは言えず、景気の回復が遅れている可能性がある。生産者物価指数は4月に予想以上に下落し、19カ月連続でマイナスとなった。

中国株安を受け下落していた香港株はプラスに転じている。アリババや美団、レノボ、テンセントホールディングスなどハイテク関連が上昇。恒隆地産や恒基兆業地産、九龍倉置業地産投資など不動産株の一角も買い戻されている。

台湾株は史上最高値を更新している。TSMCの4月の売上高が60%増加、4月単体として過去最高を更新したことが材料視されており、半導体関連を中心にハイテク株が上昇している。TSMC株は2.5%高、1カ月ぶり高値をつけている。

豪州株は軟調。原油価格の下げを受け、サントスやウッドサイドエナジーなどエネルギー関連が総じて下落している。
財務省はあす公表する予算案で今年6月末までのインフレ見通しを下方修正する予定。豪中銀の予想よりも速いペースでインフレが減速すると見ており、今年末までに中銀目標範囲の2%-3%に収まる可能性があると指摘。

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)