ECBの追加緩和策に注目！！

一部では利下げ観測も・・・

　本日は、ＥＣＢの金融政策理事会が行われます。5月にオランドさんがフランス大統領になって以来、フランス、イタリア、スペイン等は、これまでの緊縮財政重視から景気重視に路線転換しており、ＥＣＢとしても、これら欧州主要国に、ある程度の配慮を行うと見る事は出来そうです。この為、一部では、今夜、0.25％の利下げを行うのではないかとの観測もあります。　

ギリシャ情勢は依然不透明なので・・・

　一方、ギリシャの再選挙が17日に控え、依然として、その後のギリシャ情勢に対する不透明感は強い状況です。この為、利下げの様な、強力な政策は、現在は、温存しておこうと云う気持ちの方が、ＥＣＢとしては強いかもしれません。この為、利下げに関しても、今日の処はドラギ総裁が記者会見で、7月に行う可能性を示唆する程度に留まると見た方が無難だと思います。

スペインの銀行支援要請があるので・・・・

　昨日、スペイン政府は、銀行救済をＥＵに求めてました。ＥＵ、フランス、イタリア政府首脳等は、ＥＳＭによる、直接的な銀行への資本注入を求めており、ＥＣＢとしても、現在、金融システムを下支えすると云う役割には、一役買いたいと云う状況にあると思われます。この点を考慮しても、今日の理事会で、ＬＴＲＯ（長期リファイナンスオペ）や、周縁国の国債購入の再開を決定する可能性は残っており、これがユーロ円を押し上げ、ドル円も一段高となる可能性が出て来ました。