◆ ジワリジワリと… - 年初来高値更新
先週末に台頭した「中東情勢悪化(リスク回避)」は一服しており、マーケットは再び「米利下げ時期後ズレ」をテーマとしたマーケットを形成しつつあります。
このため“ドル買い”が進行しやすい相場付きといえますが、一方で“リスク通貨買い(戻し)”も見られるなど、“方向不在定まらず”を地で往く展開を余儀なくされています。
こうした中、ドル円はわずかに“年初来高値更新(高値は154.849円)”を見せたものの、“上値の重さ”を引きずっている。
一時“4.66%”に上昇した米10年債利回りが“伸び悩み(→4.60%)”に転じたこともありますが、やはり「円買い介入」への警戒感が行く手を阻んでいると見るのが自然といえます。
◆ 「155円を巡る攻防戦」はさらに激化…?
ただし接近していることを踏まえれば、本日は「155円を巡る攻防戦」がさらに激化する可能性も否めないところです。
そして昨日は“154.70-80円”に展開していた「ドル売りオーダー」が吸収されたということから、本日は“154.80-155.00円”に改めて設定されたと聞き及びます。
一方でそれを追撃する「ドル買いオーダー」も“154.70-60円”に切り上がったと伝わっています。
後は欧米PMI(本日)/米GDP(25日)/日銀会合・米PCEコア・デフレータ(26日)という主要イベントを控える中、どこまで攻め込めるか…?
そうなると基本は“狭いレンジ内での揺れ動き”ということになりますが、「円買い介入」への警戒はさらに強まっています。
このため「早期の155円乗せは難しい」との見方は多いように感じますが、予断を持つことなく、細心の注意を持ちながら、「神経質な攻防戦」の行方を見極めたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
156.980(90/5/11高値、大台)
上値5:155.870(90/6/25高値)
上値4:155.692(+2σ)
上値3:155.450(90/6/26高値、ピボットハイブレイクアウト)
上値2:155.152(ピボット2ndレジスタンス)
上値1:155.000(大台、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:154.843
下値1:154.540(ピボット1stサポート)
下値2:154.391(4/22安値、4/19~4/22の38.2%押し)
下値3:154.219(4/19~4/22の50%押し、+1σ、ピボット2ndサポート)
下値4:154.070(4/19~4/22の61.8%押し、ピボットローブレイクアウト)
下値5:153.986(4/12~4/22の38.2%押し、大台)
153.720(4/12~4/22の50%押し、日足・一目均衡表転換線)
153.588(4/19安値)
153.454(4/12~4/22の61.8%押し)
153.303(4/5~4/22の38.2%押し)
153.038(4/15安値、大台)
152.825(4/5~4/22の50%押し、20日移動平均線)
《10:50》
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