◆ 揺り戻し… - 一時“154円”割れも…
IMFからの援護射撃や、日米韓財務相会合の共同声明等を背景に、一旦は“上値の重さ”が意識されたドル円。
しかし「日米金利格差」が縮小しそうな道筋は、依然として見られておりません。
『利上げはかなりゆっくり、がメインシナリオ(野口日銀審議委員)』
『利下げの差し迫った理由ない(ウィリアムズNY連銀総裁)』
いずれもマーケットの期待とは“逆”となるだけに、米10年債利回りは“上昇(→4.65%)”する中、“153.960円”へと一時下落していたドル円は“154.683円”へと切り返しています。
◆ ただ別のヘッドラインが… - 中東情勢悪化
こうして「介入催促相場、再び」を意識せざるを得ないと思っていた矢先、別のヘッドラインが流れてきました。
『イスラエル、イランに対して報復攻撃』
マーケットは“リスク回避姿勢”一色に包まれており、日経平均は“1,100円超下落”、そしてドル円は一時“154円割れ”へと再び値を落とすに至っています。
◆ それでも“ドル買い”は残る…!?
この“リスク回避姿勢”がどこまで進行するかが問題ですが、米10年債利回りは“低下(→4.51%)”も、相対的には“リスク回避→ドル買い”も進行しています。
そうなるといくら“円買い戻し”が優勢とはいえども、それで“ドル円下落”となるかは些か微妙といわざるを得ない…?
ファーストアクションは“円買い”が目立ちましたが、次第に“ドル買い”も優勢になると考えたいところです。
後は「中東情勢緊迫化」の行方ですが、こればかりは情勢を見守るしか手がない…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
156.980(90/5/11高値、大台)
155.870(90/6/25高値)
155.618(ピボットハイブレイクアウト)
上値5:155.450(90/6/26高値)
上値4:155.121(+2σ、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:155.000(大台)
上値2:154.895(ピボット1stレジスタンス)
上値1:154.785(4/16-17高値《年初来高値》)
前営業日終値:154.639
下値1:154.322(4/18安値後の50%押し)
下値2:154.236(4/18安値後の61.8%押し、ピボット1stサポート)
下値3:153.960(4/18安値、大台)
下値4:153.890(4/16安値、4/12~4/16の38.2%押し)
下値5:153.688(4/12~4/16の50%押し、+1σ、ピボット2ndサポート)
153.429(4/12~4/16の61.8%押し、ピボットローブレイクアウト)
153.263(4/5~4/16の38.2%押し)
153.181(日足・一目均衡表転換線)
153.038(4/15安値、大台)
152.763(4/11安値、4/5~4/16の50%押し)
152.591(4/12安値、20日移動平均線)
152.323(4/5~4/16の61.8%押し)
《10:55》
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