◆ やっと動いた… - “1990年以来”の円安水準
ようやく超えた…!
注目の「米CPI」は“総合(前月比+0.4%/前年比+3.8%)/コア(+0.4%/+3.8%)”となり、いずれも予想を上回りました。
このため「インフレピークアウト」は再確認されず、逆に「米利下げ時期後ズレ」との思惑が再燃しました。
またその後に公表された「FOMC議事要旨」では、『インフレ2%により明確な確信を得られるまで、利下げが適切になるとは思わない』とのコンセンサスが示されました。
さらに「米10年債入札」も不調に終わったこともあり、米10年債利回りは“昨年11月14日以来(→4.56%)”へと急上昇する中、ドル円は“1990年6月29日以来(→153.238円)”へと駆け上がっていきました。
◆ 「円買い介入」への懸念がさらに増すが…?
引き続き「円買い介入」への警戒感が行く手を阻むと見られますが、「米利下げ時期後ズレ」への思惑から「日米金利格差」はさらに拡大しているのが実状といえます。
このため“過度”であるのは事実ですが、“投機的”あるいは“ファンダメンタルズに沿っていない”とはいいがたいのが実状でもあります。
そうなると「大義名分」を掲げることができないだけに、「口先介入」は行うとしても、「実弾介入」には踏み切れないと見るのが妥当なところ…?
岸田首相が訪米している最中の「円買い介入は実施しづらい」との憶測も、まだ継続していると見るのが自然でもあります。
このまま放置するようなことはないと思いますが、“ファンダメンタルズに沿った”動きを続ける限り、「実弾介入」には踏み切れないとの見方を堅持したいところです。
しばらくの間は…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
155.261(ピボットハイブレイクアウト)
155.000(大台)
154.650(90/6/28高値)
154.249(ピボット2ndレジスタンス)
上値5:154.000(大台)
上値4:153.705(ピボット1stレジスタンス)
上値3:153.511(+2σ)
上値2:153.300(90/6/29高値)
上値1:153.238(4/10高値《年初来高値》)
前営業日終値:153.160
下値1:153.000(大台)
下値2:152.663(4/5~4/10の23.6%押し)
下値3:152.377(+1σ、4/5~4/10の38.2%押し)
下値4:152.149(ピボット1stサポート)
下値5:152.020(4/5~4/10の50%押し、日足・一目均衡表転換線、大台)
151.682(4/10安値、4/5~4/10の61.8%押し)
151.568(4/8-9安値)
151.391(20日移動平均線)
151.137(ピボット2ndサポート)
151.000(大台)
150.801(4/5安値)
150.656(3/8~4/10の38.2%押し)
150.593(ピボットローブレイクアウト)
150.272(3/21安値)
《10:55》
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