◆ “リスク回避→巻き戻し”の流れの中で… - “151円割れ”
にわかに台頭した“ドル売り/円売り”という前日からの流れの中で、昨日のドル円は“上値の重さ”がより目立ちました。
そうした中で「中東情勢緊迫化」が増幅したこともあり、NYタイム以降は“リスク回避→巻き戻し”が先行しています。
こうして“円買い(戻し)”が優勢となる中、ドル円は“151.121円”へと押し下げられていきました。
さらに今朝方には『利上げ判断、夏から秋にも…』との報道が流れたことで、“151円割れ”へとさらに下値を拡大するに至っています。
◆ ただ「米利下げ時期後ズレ」への思惑は根強く、「日銀利上げ」に関しても…?
一方、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁からは『年内利下げ実施しない可能性も…』と言及されるなど、FRB関係者は“慎重姿勢”を崩しておりません。
このため「米利下げ時期後ズレ」への思惑は根強いものがあり、“下値もしっかり”といった動きは継続しているのが実状といえます。
さらに冒頭の「日銀観測報道」にて“円買い”はさらに進行した印象がありますが、“151円割れ”ではすぐさま下げ渋っています。
「日米金利差縮小→円買い」への傾斜は“ハードルが高い”と見るのが妥当ということになり、そうなると上値を押さえる要因は「円買い介入」のみという点は変わらない…?
◆ “様子見”に傾斜しやすいが…!? - 米雇用統計
こうした中、本日は注目の「米雇用統計」が予定されています。
事前予想は「非農業部門雇用者数(+20.0万人)」「失業率(3.9%)」「平均時給(前年比+4.1%)」と、概ね“弱め”が想定されています。
まずはここからの乖離具合が注目ということになりますが、前月が“雇用増+下方修正”という組み合わせにて“乱高下”したことで、「結果を見たい(様子見)」に傾斜しやすくなっています。
そうした中で“高止まり”の域こそ出ていないものの、一度“151円割れ”を示現したことを踏まえれば…?
あくまで“結果次第”ということになるだけに楽観は禁物といえますが、今朝方の下落にて“あく抜け”した可能性もあります。
その“あく抜け”の可能性を鑑みながら、神経質なマーケットと対峙したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※米雇用統計が予定されていますので、値幅を拡大しております。
153.000(大台)
152.300(90/7/6高値、ピボットハイブレイクアウト)
152.041(ピボット2ndレジスタンス)
上値5:151.964(3/27高値《年初来高値》、4/3高値、+1σ、大台)
上値4:151.764(4/4高値)
上値3:151.675(ピボット1stレジスタンス)
上値2:151.510(4/3高値後の61.8%戻し)
上値1:151.383(日足・一目均衡表転換線、4/3高値後の50%戻し)
前営業日終値:151.309
下値1:151.121(4/4安値)
下値2:151.002(3/22-25安値、3/27安値、ピボット1stサポート、大台)
下値3:150.918(3/21~3/27の61.8%押し)
下値4:150.755(ピボット2ndサポート)
下値5:150.671(3/21~3/27の76.4%押し)
150.407(20日移動平均線、ピボットローブレイクアウト)
150.272(3/21安値)
150.000(大台)
149.869(3/8~3/27の38.2%押し)
《11:10》
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