◆ “上値は重い”が“ドル買い”先行… - “151円後半”
昨日発表のISM製造業景況指数は“2022年9月以来最高(50.3)”を記録したことで、「米利下げ時期」を巡る思惑はさらに後ズレしました。
すでに「米6月利下げ観測」は“50%台(本稿執筆時は43.5%)”まで低下しており、米10年債利回りは“2週間ぶり水準(4.33%)”へと上昇しています。
一方で“152円ライン”にかけては「オプション絡みの防戦ドル売りオーダー」がズラッと並んでいるとされており、ドル円は相変わらず“上値の重さ”を強いられています。
ただ“下値の堅さ”も如何ともしがたいものがありますので、いわゆる“高止まり”ではありますが、ジワリジワリと“上値模索”を促して、昨日の取引を終えています。
◆ 「実弾介入の有無」がやはりポイント…?
こうなると「日米金利格差拡大」を背景とした“ドル買い+円売り”が入りやすく、前記「オプション絡みの防戦ドル売りオーダー」が並ぶ“152円ライン”を巡る攻防が本日のメインテーマということになってきます。
鈴木財務相からは相変わらず「円安けん制発言」が飛び出してはいるものの、「口先介入」の効果は総じて減じてきています。
このため「実弾介入の有無」が、やはりポイントということになってきそうです。
◆ メインは欧米タイムの攻防…!?
ただし政府・日銀が目を光らせる“東京タイム”に関しては、“やや控えめ”の上値模索と見るのが妥当といえます。
そうなるとよりポイントは欧米タイムということになりますが、本日は「米JOLTS求人件数」に加えて、ボウマンFRB理事/ウィリアムズNY連銀総裁/メスター・クリーブランド連銀総裁/デイリー・サンフランシスコ連銀総裁と、「米要人発言」が目白押しとなっています。
もちろんそれらの結果を見てからということになりますが、直近の米経済指標等を踏まえれば“米利下げ時期後ズレ→ドル買い”となる可能性は十分…?
もちろん「実弾介入」の可能性が睨みながらとなりますので、“神経質な上値模索”は否めないところがあります。
このため“突破できるか?”に関しても現時点では微妙といわざるをせんが、少なくとも本日は「152円トライ」を想定したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
153.300(90/6/29高値)
153.118(+2σ)
153.000(大台)
152.414(ピボットハイブレイクアウト)
上値5:152.300(90/7/6高値)
上値4:152.089(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:151.964(3/27高値《年初来高値》、大台)
上値2:151.869(ピボット1stレジスタンス)
上値1:151.763(4/1高値)
前営業日終値:151.650(+1σ)
下値1:151.324(ピボット1stサポート)
下値2:151.218(4/1安値)
下値3:151.143(3/28-29安値、日足・一目均衡表転換線)
下値4:151.002(3/22-25安値、3/27安値、ピボット2ndサポート、大台)
下値5:150.918(3/21~3/27の61.8%押し)
150.779(ピボットローブレイクアウト)
150.671(3/21~3/27の76.4%押し)
150.272(3/21安値)
149.948(20日移動平均線、大台)
149.869(3/8~3/27の38.2%押し)
149.550(50日移動平均線)
149.222(3/8~3/27の50%押し、日足・一目均衡表先行スパン上限/基準線、週足・一目均衡表転換線)
《10:55》
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