◆ “円売り”加速… - 一時“約34年ぶり高値”へ上昇
“タカ派寄り”とされる田村日銀審議委員の以下のコメントにて、昨日は“円売り”がにわかに加速しました。
『当面は緩和的な金融環境が継続する』
これで“年初来高値(当時151.858円)”を上回ったドル円は、“22/10/21高値(151.952円)”をも上回って“1990年7月以来の高値”へと駆け上がりました。
ところが「円買い介入」への警戒感は根強く、“152円乗せ”にはわずかに届きませんでした。
さらに「三者会合(財務省・金融庁・日銀)開催」と欧州タイムに報じられたこともあり、すぐさま“151円水準(安値は151.028円)”へと押し戻されていきました。
その後は再び“円売り”がジリジリと進行したものの、「151円台での膠着」を抜け出せないまま、昨日の取引を終えています。
◆ ただ「円買い介入」への警戒感が…?
今朝方にはウォラーFRB理事が『利下げは急がず』『利下げを遅らせるか、回数減が適切』と発言したことで、“ドル買い”意欲も高まっています。
一方で冒頭の“円売り”も根強いものがあり、依然としてドル円は“上値模索”が先行しやすい状況といえます。
一方でこれを待ち受けるのが「円買い介入(特に直近は実弾介入)」への警戒感であり、この狭間にて“揺れ動く”といった展開が、本日は想定されるところです。
◆ それでも目先入るとすれば“本日限定”…? - 円買い介入
ただ仮に「円実弾買い介入」に踏み切るにしても、「イースター休暇中」は世界中からヒンシュクを浴びる可能性が否めないところがあります。
そう考えると入るとすれば“本日限定”ということになり、そうでなければ“来週以降に持ち越し”と見るのが自然ということになります。
そんな状況下では、“短期筋(仕掛け的な動き)”も無理はしない…?
前記“円売り+ドル買い”から上方向への動きは根強く、また流動性が徐々に低下する状況では“仕掛け的な動き”が入る可能性もゼロではありませんが、本日に関しては「神経質ながら膠着…」と見たいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
153.300(90/6/29高値)
152.953(+2σ、大台)
152.778(ピボットハイブレイクアウト)
152.371(ピボット2ndレジスタンス)
上値5:152.300(90/7/6高値)
上値4:151.964(3/27高値《年初来高値》、大台)
上値3:151.842(ピボット1stレジスタンス)
上値2:151.606(3/27高値後の61.8%戻し)
上値1:151.496(3/27高値後の50%戻し)
前営業日終値:151.313(+1σ)
下値1:151.002(3/22-25安値、3/27安値、大台)
下値2:150.918(3/21~3/27の61.8%押し、ピボット1stサポート)
下値3:150.671(3/21~3/27の76.4%押し)
下値4:150.438(日足・一目均衡表転換線、ピボット2ndサポート)
下値5:150.272(3/21安値)
149.970(ピボットローブレイクアウト、大台)
149.869(3/8~3/27の38.2%押し)
149.751(20日移動平均線)
149.350(50日移動平均線)
149.222(3/8~3/27の50%押し、日足・一目均衡表基準線)
149.147(日足・一目均衡表先行スパン上限)
149.000(大台)
148.912(3/18-19安値、週足・一目均衡表転換線)
148.575(3/8~3/27の61.8%押し)
《10:40》
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