◆ いわゆる“高止まり” - 一時“年初来高値更新”も…
先週末は東京タイムに“年初来高値”は更新したものの、“1990年7月以来(151.952円超え)”を窺うには至りませんでした。
このためその後は“利益確定売り”にて押さえられるなど、“上値の重さ”がより意識されました。
一方で“151円割れ”には至っておらず、“下値はしっかり”といった動きも続けています。
こうして“方向感定まらず”を抜け出すことなく、“高止まり”を演じたまま先週末の取引を終えています。
◆ “おっかなびっくり”+“勢いに欠く”になりやすい…?
この“152円手前”はいわゆる「神田シーリング」として意識されるなど、ファンダメンタルズ・テクニカル共に重要な要所といえます。
このため今朝方にも『介入の準備はすでにできている』と神田財務官が発言するなど、「円買い介入」を睨みながらには否めないところがあります。
特に今週は日本が年度末となるだけに、いつにも増して過度な変動を警戒している節も見られるところです。
このため“おっかなびっくり”とした上値模索になりやすく、“勢いに欠く”というのが実状といえます。
ただし直近のドル円上昇は“円売り”というより“ドル買い”の色合いが強いだけに、ファンダメンタルズに沿った動きと見るのが妥当です。
そうなると「スムージング介入」はできたとしても、「押し下げ介入」は難しいと見るのが、こちらも妥当なところ…?
◆ それでもテクニカルは“さらなる上方向”を示唆…!?
週足を見ると、レジスタンスラインが“152円手前”でほぼ横ばいなのに対し、サポートラインが切り上がっています。
いわゆる「アセンディングトライアングル」と呼ばれる形状ですが、これは上昇トレンド中に売り圧力に何度も跳ね返され、それでいて買い圧力が徐々に強まっている際に描かれるものです。
特にその間隔が短くなっていることを踏まえれば、突破するのは時間の問題…?
もちろん“突破”するのは決して容易ではなく、“時間もかかる”という可能性も高そうに思います。
それでも“下値の堅さ”をより意識しながら、次なる材料、特にドル買い材料が飛び出すのを待ちたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
153.300(90/6/29高値)
153.000(大台)
152.689(ピボットハイブレイクアウト)
152.604(+2σ)
上値5:152.300(90/7/6高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:151.952(22/10/21高値、22/11/13高値、大台)
上値3:151.858(3/22高値《年初来高値》、ピボット1stレジスタンス)
上値2:151.656(3/22高値後の76.4%戻し)
上値1:151.531(3/22高値後の61.8%戻し)
前営業日終値:151.393
下値1:151.121(+1σ)
下値2:151.002(3/22安値、大台、ピボット1stサポート)
下値3:150.878(3/21~3/22の61.8%押し)
下値4:150.646(3/21~3/22の76.4%押し)
下値5:150.562(ピボット2ndサポート)
150.272(3/21安値)
150.121(ピボットローブレイクアウト)
150.000(大台)
149.804(3/8~3/22の38.2%押し)
149.585(20日移動平均線、日足・一目均衡表転換線)
149.169(3/8~3/22の50%押し、50日移動平均線、日足・一目均衡表基準線)
149.000(大台)
148.912(3/18-19安値、週足・一目均衡表転換線)
148.534(3/8~3/22の61.8%押し、日足・一目均衡表先行スパン上限)
《10:45》
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