◆ 一段安 - “146円半ば”へ
さらに“下値追い”…。
欧州タイム序盤に報じられた「3月のマイナス金利解除支持に広がり(Reuters)」「マイナス金利政策解除と同時にYCC政策撤廃を検討(時事)」は、“さらなる円買い”をもたらしました。
一方で米雇用統計は非農業部門雇用者数(NFP)こそ“上振れ(+27.5万人)”したものの、その他は概ね“弱め”となりました。
特に失業率の“悪化(3.7%→3.9%)”と前月分NFPの“下方修正(+35.3万人→+22.9万人)”が意識された格好であり、あらためて“ドル売り”も促されました。
前日の『利下げはそう遠くない時点』とのパウエルFRB議長発言とも相まって、米10年債利回りが“5週間ぶりの低水準(→4.03%)”へと低下する中、ドル円は“146.480円”へとさらに値を落としていきました。
その後は“147円”近辺へと押し戻されるなど下げ幅を削って先週末の取引を引けています。
◆ 引き続き「日銀絡みのヘッドライン」には警戒が必要だが…?
こうして日米双方から材料が飛び出したことで、“巻き戻し機運”がさらに増した印象があるのは否めないところです。
このため今後も「日銀絡みのヘッドライン」には警戒が必要ということになりますが、一方で“ドル買い(戻し)”が先週末段階で、すでに対ユーロでは目立っていました。
“往き過ぎ”に対する警戒感はさらに強まった印象が強く、さらに今週の注目が「米CPI(12日)」「春闘の集中回答日(13日)」と見られるとあっては…?
◆ テクニカル的には“買い戻し圧力”がかかりやすい…!?
テクニカル的に見ると“100日移動平均線(本日は147.693円)”を下回ったことで、“200日移動平均線(同146.216円)/日足・一目均衡表先行スパン上限(同146.117円)”を窺わないとも限らないのは事実です。
それでもこのまま“さらなる下値追い”となるかは微妙、少なくとも当該水準手前では“買い戻し圧力”が掛かると見て、神経質なマーケットと対峙したいところです。
“往き過ぎ(売られ過ぎ)”を想定し、“戻り(買い戻し)”を期待しながら…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
149.366(3/7高値)
149.178(2/28~3/8の61.8%戻し)
149.000(大台)
148.877(ピボット2ndレジスタンス)
148.663(2/28~3/8の50%戻し、日足・一目均衡表基準線/転換線、-1σ)
148.124(3/8高値、2/28~3/8の38.2%戻し)
上値5:148.000(大台、50日移動平均線、ピボット1stレジスタンス)
上値4:147.842(週足・一目均衡表転換線)
上値3:147.693(100日移動平均線)
上値2:147.467(-2σ)
上値1:147.269(20週移動平均線)
前営業日終値:147.095
下値1:147.000(大台)
下値2:146.480(3/8安値)
下値3:146.342(ピボット1stサポート)
下値4:146.247(2/2安値、200日移動平均線)
下値5:146.117(日足・一目均衡表先行スパン上限)
146.076(週足・一目均衡表基準線、大台)
145.897(2/1安値)
145.584(1/16安値、23/12/28~24/2/13の50%押し、ピボット2ndサポート)
144.976(日足・一目均衡表先行スパン下限、大台)
《10:55》
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