EVを止めてフェラーリを!=米国株個別

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/03/06 00:02
(NY時間09:48)(日本時間23:48)
フェラーリ<RACE> 411.52(-2.05 -0.50%)
テスラ<TSLA> 184.11(-4.03 -2.14%)

 電気自動車(EV)業界では競争が激化しており、特に投資家に人気のあるテスラ<TSLA>と、バフェット氏が支援するBYDのような中国メーカーとの間で競争が激化している。そのような中でファンドマネジャーは、このセクターについて深刻な懸念を抱いている。大半のEV企業は、最初に投資した資本が並外れた金額であったことを考えると、まだ収益を上げることに成功していないと述べている。EVの勝者が誰なのかが分かるまで、まだ3-5年はかかるという。同ファンドマネジャーはEV株を保有していないし、EV開発のための軍拡競争は、テスラを含む多くの企業にとって利益を生まないと思うとも語った。

 ファンドマネジャーは代わりに、フェラーリ<RACE>を推奨しており、驚異的な企業だと評した。同社の株価は、2023年の通期売上高が17%急増し、2024年についても強気な見方を示したことでここ数週間上昇傾向にある。同社は2025年に初のEVも発売する予定。

 フェラーリについては別のアナリストも強気で見ており、目標株価を従来の413ドルから448ドルに引き上げた。

 「富裕層へのエクスポージャーと、2022年およびそれ以降をカバーする記録的な受注によって提供される可視性ので、ますます不透明なマクロ状況と、より広いラグジュアリーセクターにおける需要の鈍化の中で、重要なディフェンシブ銘柄として際立っている」と述べている。

 別のアナリストも「同社のポジティブなリスク・リワードの歪み、強きケースに対するアップサイドが、弱気ケースに対するダウンサイドを2:1以上で上回っていること、そして弾力性のあるビジネスモデルに注目している」と述べていた。

 また、ほとんどの限定モデルの発売が即座に完売すること、自動車メーカーが2年先までのオーダーブックを持っていることなどを挙げている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

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