片倉コープ、今期経常を一転赤字に下方修正、配当も14円減額

配信元:株探
投稿:2024/02/14 14:00
 片倉コープアグリ <4031> [東証S] が2月14日後場(14:00)に決算を発表。24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常損益は10.1億円の赤字(前年同期は32億円の黒字)に転落した。
 併せて、通期の同損益を従来予想の10億円の黒字→8.5億円の赤字(前期は35.2億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常損益も従来予想の11.8億円の黒字→6.7億円の赤字(前年同期は15.6億円の黒字)に減額し、一転して赤字計算になる。

 業績悪化に伴い、期末一括配当を従来計画の34円→20円(前期は121円)に大幅減額修正した。

 直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常損益は8.3億円の赤字(前年同期は12.3億円の黒字)に転落し、売上営業損益率は前年同期の8.5%→-8.0%に急悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 今回の修正見通しの前提として、肥料事業におきましては、原料価格高騰から原料市況が反転し、昨年6月及び11月と2度に亘り肥料価格が値下がりとなりました。当社グループは、昨今から続く特異的な原料情勢の中でも、国内トップクラスの肥料メーカーとして安定供給を果たすべく、在庫リスクがあるものの常時一定量の原料及び製品在庫を確保しております。肥料事業は原価に占める原材料費の割合が高いことから、原料価格が大きく上昇あるいは下落する期間においては、安定供給のために保有している原料及び製品在庫が損益に大きく影響を与えます。このような状況の下、肥料販売数量は前年度の駆け込み需要による反動減、肥料価格値下がり以降の需要回復が想定を下回る見込みであることから、売上高は43,000百万円(前回予想比4.4%減)、利益面においては販売数量の減少に加えて、肥料価格値下がり前の在庫に起因する売買差益等のマイナス影響により、営業損失1,000百万円(前回予想は営業利益1,000百万円)、経常損失850百万円(前回予想は経常利益1,000百万円)、親会社株主に帰属する当期純損失600百万円(前回予想は親会社株主に帰属する当期純利益600百万円)の損失計上となる見通しであります。また、個別業績予想につきましても、同様の理由から、営業利益以下の利益項目において損失計上となる見通しであります。

 当社グループは、株主に対する利益還元を経営の重要施策と位置付け、安定的かつ継続的に業績に見合った成果の配当を行うことを基本とし、配当性向50%を目標としております。当期の期末配当につきましては、1株当たり34円を予定しておりましたが、通期の連結業績予想を純損失計上に下方修正することを勘案し、継続的な配当は企業として重要な責務であるという観点から、また、株主の皆様のご支援、ご期待にお応えするため、1株当たり20円とさせて頂く予定であります。(注)上記の予想は本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づいております。実際の業績は、様々な要因により予想数値とは異なる結果となる可能性があります。
配信元: 株探

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