<注目銘柄>=トリケミカル、最先端半導体のキーカンパニー
トリケミカル研究所<4369.T>の上昇トレンドに勢いがある。4000円近辺の株価は絶好の仕込み場面となりそうだ。中勢5000円を目指す強調展開が見込まれる。同社は半導体材料を手掛ける化学メーカーで多品種少量生産に特徴があり、絶縁膜材料では高い技術力を駆使して世界トップクラスの競争力を持つ。同社が製造するHigh―K(高誘電率ゲート絶縁膜)はシリコン酸化物よりも高い誘電率を有し、半導体の性能向上で重要な役割を担う。具体的には半導体の微細化プロセスで起こり得る回路のショートを防ぐことで、最先端半導体の量産では一段と注目されることが必至といえる。近い将来に同社のニッチトップの実力が全面開花する日が訪れそうだ。
業績はメモリー不況の直撃により24年1月期の営業利益が前の期比5割減となる17億円予想と落ち込むが、株価的には既にこれを織り込み、25年1月期の回復を先取りする形で海外筋とみられる大口の資金が攻勢をかけている。今期営業利益はV字回復で30億円前後まで浮上する公算が大きい。韓国などを中心に海外売上高比率が約7割と高いが、国内でも日の丸半導体新会社ラピダスが最先端半導体の量産を目指していることで、トリケミカルの存在感はがぜん高まっていくことが予想される。(桂)
出所:MINKABU PRESS
業績はメモリー不況の直撃により24年1月期の営業利益が前の期比5割減となる17億円予想と落ち込むが、株価的には既にこれを織り込み、25年1月期の回復を先取りする形で海外筋とみられる大口の資金が攻勢をかけている。今期営業利益はV字回復で30億円前後まで浮上する公算が大きい。韓国などを中心に海外売上高比率が約7割と高いが、国内でも日の丸半導体新会社ラピダスが最先端半導体の量産を目指していることで、トリケミカルの存在感はがぜん高まっていくことが予想される。(桂)
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