九州リース、今期経常を13％上方修正、配当も4.5円増額

　九州リースサービス <8596> [東証Ｓ] が2月8日大引け後(16:00)に決算を発表。24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比27.0％減の38.2億円に減った。
　しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の40億円→45億円(前期は54.2億円)に12.5％上方修正し、減益率が26.2％減→17.0％減に縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の13.6億円→18.6億円(前年同期は30億円)に36.8％増額し、減益率が54.7％減→38.0％減に縮小する計算になる。

　業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の25.5円→30円(前期は25.5円)に増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比58.0％減の11.8億円に大きく落ち込み、売上営業利益率は前年同期の28.2％→15.3％に大幅低下した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　当社グループの中期経営計画「共創2024 ～Challenge for the Future～」は、最終年度（2024年３月期）を迎え、基本戦略である環境関連ビジネスに関する営業資産の積み上げや新規顧客開拓が堅調に推移しております。また、半導体関連産業の集積が進む熊本エリアを中心に、九州全域に波及している旺盛な設備投資や不動産関連需要を背景として、産業工作機械や土木建設機械のリース、物流倉庫やオフィス等の建物リースの取扱いが伸長しております。　加えて、連結子会社における不動産関連収益の獲得や、足許の信用コストも低位に推移していることから、これらによって見込まれる売上及び利益を反映し、通期連結業績予想を上方修正するものです。

　　当社では、配当につきましては、各事業年度の業績、財務状況、今後の事業展開などを総合的に判断し実施すべきものと考えており、内部留保の充実による財務体質の強化を図りつつ、安定的に配当を実施することを基本方針としております。　基本方針と2024年３月期の通期連結業績予想の修正を踏まえ、株主の皆さまの日頃のご支援に応えるため、2024年３月期の期末配当金につきましては、直近の配当予想から４円50銭増配し、１株当たり17円50銭とすることといたしました。これにより、中間配当金の12円50銭と合わせた当期の年間配当金は１株当たり30円00銭と、５期連続の増配となる見込みであります。　なお、当社は、会社法第459条第１項の規定に基づき、株主総会の決議によらず取締役会の決議をもって剰余金の配当等を行うことができる旨を定款に定めており、本件の期末配当金につきましては、本年５月開催の取締役会において正式に決定する予定です。※ 上記の通期連結業績予想及び期末配当予想につきましては、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき　作成したものであり、実際の業績等は、今後の様々な要因によって変動する可能性があります。