島精機、今期経常を56%下方修正、未定だった配当は10円実施

配信元:株探
投稿:2024/01/31 15:10
 島精機製作所 <6222> [東証P] が1月31日大引け後(15:10)に決算を発表。24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常損益は11.9億円の黒字(前年同期は4億円の赤字)に浮上して着地した。
 しかしながら、併せて通期の同損益を従来予想の17億円の黒字→7.5億円の黒字(前期は17億円の赤字)に55.9%下方修正した。

 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常損益も従来予想の11.3億円の黒字→1.8億円の黒字(前年同期は14.9億円の赤字)に83.6%減額した計算になる。

 同時に、従来未定としていた今期の年間配当は10円(前期は10円)実施する方針とした。

 直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常損益は6.3億円の黒字(前年同期は1.9億円の赤字)に浮上し、売上営業損益率は前年同期の-2.3%→5.5%に急改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 通期の業績見通しにつきましては、主力の中国市場では不動産市場悪化による景気停滞が続き、第4四半期以降もホールガーメント横編機等の本格的な受注回復には時間を要する見込みであります。さらに、バングラデシュでは、外貨不足にともなう輸入抑制策の強化により、信用状(L/C)の開設が遅れ納期が確定できない状況が継続しており、当社ユーザーの設備投資が最盛期となる第4四半期における受注及び売上に影響を与えております。これらの結果、売上高は当初発表予想を大きく下回る見込みであり、利益面におきましても売上高の減少にともない各利益段階も当初発表予想を下回る見通しとなりました。これらの状況を踏まえ、通期の業績予想(連結・個別)を修正いたします。

 当社は株主の皆様への利益還元を経営の最重要課題のひとつとして位置付け、事業の持続的発展を通じて、安定した配当を長期にわたって継続することを基本方針としております。つきましては、最近の業績動向を踏まえ、未定としておりました1株あたり期末配当予想を5円とさせていただきます。これにより、2024 年3月期の年間配当予想は、すでに実施いたしました中間配当金5円とあわせて、年間では1株につき 10 円となる見込みであります。(注)上記業績予想につきましては、現時点において入手可能な情報および合理的であると判断する一定の前提に基づき作成したものであり、実際の業績等は今後様々な要因により予想数値と異なる可能性があります。
配信元: 株探

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