◆ “ドル買い(戻し)”でスタート - 2024年
※あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
2024年のマーケットは“ドル買い(戻し)”にてスタートしました。
今年のFOMCにて投票権を有するバーキン・リッチモンド連銀総裁は3日、『追加利上げの可能性は残されている』と発言しました。
また米ISM製造業景況指数が“予想を上回った(前月比+0.7の47.4)”ことも、後を押した印象があります。
一方で、日本では1日に「能登半島地震」が発生し、『日銀緩和策は長期化せざるを得ない解除』との思惑も台頭しています。
前のめり気味に進行してきた「米早期利下げ観測」は緩み、一方で「日銀マイナス金利解除」への思惑も後退するに至ったことで、冒頭で記した“ドル買い(戻し)”につながっています。
こうして年末28日には“140.245円”へと売り込まれたドル円でしたが、“143.728円”へと押し戻されて昨日の取引を終えています。
◆ テクニカル的には“200日線”を維持できるかがポイント
テクニカル的に見ると、昨日の上昇で“200日移動平均線(本日は143.197円)”を何とか回復した格好といえます。
一方で昨日終値は“143.294円”ですので、まだ完全に下値を固めたというわけではなさそうです。
当欄で何度も指摘してきた「米3月利下げ確率:90%超」「年1.75%超利下げ(7回以上の利下げ)確率:85%超」は、明らかに往き過ぎと考えられます。
このため“もう一段のドル買い戻し”は十分に想定されるところですが、一方で「米利下げ観測」そのものが後退したわけではありません。
そうなると現在の動きは“往き過ぎの調整”であり、それが一服すればまだどうなるかわからない…?
それでも「能登半島地震」の発生で、「日銀マイナス金利解除」が遠退いたというのは事実と考えるのが妥当でもある…?
◆ もっとも米経済指標の行方を見極めるまでは…?
本日の「ADP雇用統計」、明日の「米雇用統計&ISM非製造業景況指数」が今週の注目となるだけに、その結果を見極めるまでは“様子見(待ちのムード)”が台頭すると見られます。
このため本日に関して“もう一段の上値模索”が行われるかは微妙といわざるを得ませんが、前記“200日移動平均線”を巡る攻防を確認しつつ、少なくとも“過度な下値模索”は大きく減退と考えたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
144.833(+1σ、ピボット2ndレジスタンス)
144.700(11/13~12/28の38.2%戻し)
144.573(週足・一目均衡表基準線)
上値5:144.382(日足・一目均衡表基準線)
上値4:144.160(12/11~12/28の61.8%戻し)
上値3:144.099(12/20高値、ピボット1stレジスタンス)
上値2:144.000(大台)
上値1:143.728(1/3高値)
前営業日終値:143.294
下値1:143.196(200日移動平均線)
下値2:143.012(20日移動平均線、1/3安値後の38.2%押し、大台)
下値3:142.906(12/28~1/3の23.6%押し)
下値4:142.791(1/3安値後の50%押し)
下値5:142.570(1/3安値後の61.8%押し)
142.397(12/28~1/3の38.2%押し)
142.189(ピボット1stサポート)
141.987(12/28~1/3の50%押し、日足・一目均衡表転換線、大台)
141.854(1/3安値)
141.576(12/28~1/3の61.8%押し、-1σ)
141.259(月足・一目均衡表転換線、50週移動平均線)
141.085(ピボット2ndサポート)
《10:55》
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