*12:44JST RIZAP-G Research Memo(4):コンビニジム「chocoZAP」が快進撃(1)
■chocoZAPの事業モデル
1.「chocoZAP」の概要
RIZAPグループ<2928>は2022年7月から「chocoZAP」ブランドによる店舗展開を開始しており、会員数は2023年8月に日本一の規模を達成し、スタートダッシュに成功した。「chocoZAP」は、誰もが簡単に、毎日の生活に運動習慣を定着させることができ、毎日最短5分の運動で健康効果を得ることができる、RIZAP発の運動初心者向け世界初の「コンビニジム」である。ボディメイク「RIZAP」の知見やノウハウを最大限に活用することに加え、RIZAPにしか提供できない独自の「5分でも結果を出せる」メソッドを低価格で実現した。また、体組成計やヘルスウォッチ、AI(人工知能)を搭載した専用アプリ、無人店舗を実現する監視システムなど様々なデジタルツールを活用した事業モデルは注目に値する。
chocoZAP事業の対象顧客は、20代から60代の男女であり、筋力トレーニング(以下、筋トレ)初心者である。具体的には、フィットネスジムを現在利用していない層、日頃の運動習慣がない層、運動不足や体のだるさを感じている層、今よりも痩せたいと思っている層などである。人口規模では運動初心者が約1億人、シニア(65才以上)が約3,600万人、女性(15~64歳)が約3,600万人であり、対象市場は大きい。一方で筋トレ上級者は主な対象ではない。同社では「1日5分のちょいトレ健康習慣プログラム」という利用方法を推奨しており、女性の買い物ついで、会社員の次のアポイントまでの時間や仕事終わり、といった様々なスキマ時間の利用を想定している。
2. 市場動向
日本のフィットネス人口は約400万人であり、参加率は人口の3.3%である。一方、米国では参加率が21.2%に達しており、6倍以上の格差がある。その要因としては、難しい(ノウハウ・習慣化の難しさ)、通いづらい、やや高額などの点が挙げられ、結果としてフィットネスに参加した人の約半数が1年以内に退会する状況である。全国の施設数は約8,000軒弱であり、人口1万6千人に1軒にあたる。一般的なスポーツクラブの料金は5,000~10,000円/月であり、真剣にトレーニングに取り組まない限り払い続けるには若干高額である。フィットネスや筋トレは高齢者が健康寿命を延ばすうえでも効果が証明されており、注目されている。chocoZAP事業では、フィットネス参加率を20%に引き上げるビジョンを掲げている。
同社のchocoZAP事業は、業界の未充足ニーズに着目し、老若男女(トレーニング初心者)を対象に、簡単にできて、便利で、安いフィットネス環境を提供するものである。トレーニング中上級者のしっかりトレーニングしたいという市場はレッドオーシャンと位置付けられるが、同社では「初心者のちょいトレ」というブルーオーシャンを見出したと言える。chocoZAPが急成長した過去1年間に、同業であるエニタイムフィットネスやカーブスが会員数を減らしていないことからも、新しい顧客が創出されていることがわかる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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1.「chocoZAP」の概要
RIZAPグループ<2928>は2022年7月から「chocoZAP」ブランドによる店舗展開を開始しており、会員数は2023年8月に日本一の規模を達成し、スタートダッシュに成功した。「chocoZAP」は、誰もが簡単に、毎日の生活に運動習慣を定着させることができ、毎日最短5分の運動で健康効果を得ることができる、RIZAP発の運動初心者向け世界初の「コンビニジム」である。ボディメイク「RIZAP」の知見やノウハウを最大限に活用することに加え、RIZAPにしか提供できない独自の「5分でも結果を出せる」メソッドを低価格で実現した。また、体組成計やヘルスウォッチ、AI(人工知能)を搭載した専用アプリ、無人店舗を実現する監視システムなど様々なデジタルツールを活用した事業モデルは注目に値する。
chocoZAP事業の対象顧客は、20代から60代の男女であり、筋力トレーニング(以下、筋トレ)初心者である。具体的には、フィットネスジムを現在利用していない層、日頃の運動習慣がない層、運動不足や体のだるさを感じている層、今よりも痩せたいと思っている層などである。人口規模では運動初心者が約1億人、シニア(65才以上)が約3,600万人、女性(15~64歳)が約3,600万人であり、対象市場は大きい。一方で筋トレ上級者は主な対象ではない。同社では「1日5分のちょいトレ健康習慣プログラム」という利用方法を推奨しており、女性の買い物ついで、会社員の次のアポイントまでの時間や仕事終わり、といった様々なスキマ時間の利用を想定している。
2. 市場動向
日本のフィットネス人口は約400万人であり、参加率は人口の3.3%である。一方、米国では参加率が21.2%に達しており、6倍以上の格差がある。その要因としては、難しい(ノウハウ・習慣化の難しさ)、通いづらい、やや高額などの点が挙げられ、結果としてフィットネスに参加した人の約半数が1年以内に退会する状況である。全国の施設数は約8,000軒弱であり、人口1万6千人に1軒にあたる。一般的なスポーツクラブの料金は5,000~10,000円/月であり、真剣にトレーニングに取り組まない限り払い続けるには若干高額である。フィットネスや筋トレは高齢者が健康寿命を延ばすうえでも効果が証明されており、注目されている。chocoZAP事業では、フィットネス参加率を20%に引き上げるビジョンを掲げている。
同社のchocoZAP事業は、業界の未充足ニーズに着目し、老若男女(トレーニング初心者)を対象に、簡単にできて、便利で、安いフィットネス環境を提供するものである。トレーニング中上級者のしっかりトレーニングしたいという市場はレッドオーシャンと位置付けられるが、同社では「初心者のちょいトレ」というブルーオーシャンを見出したと言える。chocoZAPが急成長した過去1年間に、同業であるエニタイムフィットネスやカーブスが会員数を減らしていないことからも、新しい顧客が創出されていることがわかる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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