*10:21JST CAICA DIGITAL---23年10月期は減収なるも、ITサービス事業の売上高は増加
CAICA DIGITAL<2315>は20日、2023年10月期連結決算を発表した。売上高が前期比16.0%減の54.08億円、営業損失が23.78億円(前期は13.89億円の損失)、経常損失が25.60億円(同13.95億円の損失)、親会社株主に帰属する当期純損失が38.89億円(同62.44億円の損失)となった。
ITサービス事業の売上高は前年同期比6.0%増の55.53億円、営業利益は同46.9%減の4.12億円となった。システム開発を担うCAICAテクノロジーズの売上高は前年度を上回っているが、利益面では主に一部開発案件において積極的に売上拡大を図ったことによる一時的な原価増加により下回った。金融機関向けのシステム開発分野は安定的に伸長した。一次請けである保険会社向け案件の売上高が拡大するとともに、銀行向け案件も好調だった。非金融向けシステム開発分野は、顧客の事業拡大意欲が強く、IT投資も依然継続されており、既存顧客からの受注は堅調に推移した。新規受注も大手電力会社等からの引き合いを獲得し、回復傾向となった。フィンテック関連のシステム開発分野は、決済系の案件を中心に安定的に受注を獲得した。さらに、当年度において、エンドユーザーのセキュリティリテラシーを向上させる「CAICA Security Training/標的型メール訓練サービス」の販売を開始した。また、Web3事業に参入する企業を支援する、セミオーダー型NFTマーケットプレイス開発サービスの販売を開始した。さらに同社及びCAICAテクノロジーズは9月に「Web3型のデータ保管サービス」の提供を開始した。
金融サービス事業の売上高は△1.33億円(前年同期は13.73億円)、営業損失は24.07億円(同18.28億円の損失)となった。当年度は、特筆すべき暗号資産の投融資・運用は行っていない。同社発行の暗号資産であるカイカコインは、2023年9月に、新たなビジョン「カイカコインをブロックチェーンにおけるゲームコインに!」を掲げ、その具体的な構想を盛り込んだライトペーパーを公開した。カイカフィナンシャルホールディングスが運営するZaif INOの売上高は、NFTの販売高に応じた販売手数料を収益源としている。第1四半期にスタートした事業であるため、連結業績への寄与は、しばらく時間を要するが、NFTの販売は着実に実績を積み重ねている。また、2023年5月に、凸版印刷<7911>(現商号:TOPPANホールディングス)とWeb3領域におけるNFT活用の連携を発表した。カイカ証券は、独自のワラント商品に加え、暗号資産関連商品の取り扱いを拡充してきたが、暗号資産相場の乱調をはじめ、デリバティブ派生商品に対する投資家の意欲の衰退などから商品の拡充ができなかったうえ、取引量も伸び悩んでいた。こうした外部環境やカバードワラント事業の高コスト体質を考慮した結果、第一種金融商品取引業と投資運用業の廃止を決定し、2023年11月30日付で廃業した。カイカエクスチェンジの売上高は主に暗号資産交換所Zaifにおける受入手数料や暗号資産売買の損益で構成されている。当年度は、暗号資産市場全体の取引高が低迷している影響を受け、厳しい環境が続いており、手数料・暗号資産売買ともに大幅に減少した。カイカキャピタルは、ビットコイン(BTC)、シンボル(XYM)、カイカコイン(CICC)のレンディングサービスを提供した。暗号資産の投融資・運用は、暗号資産の価格の推移を見極め、慎重にトレーディングを行ってきたが、当年度においては、保有する暗号資産の評価損を計上した。なお、赤字が継続していた金融サービス事業を整理し、黒字事業であるITサービス事業に集中するため、2023年10月31日付でカイカエクスチェンジホールディングスの株式を譲渡した。これに伴い、カイカエクスチェンジホールディングス、カイカエクスチェンジ及びカイカキャピタルの3社は同社の連結の範囲から除外される。
2024年10月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比16.5%増の63.02億円、営業利益は1.69億円、経常利益は1.62億円、親会社株主に帰属する当期純利益は1.37億円を見込んでいる。
<SI>
ITサービス事業の売上高は前年同期比6.0%増の55.53億円、営業利益は同46.9%減の4.12億円となった。システム開発を担うCAICAテクノロジーズの売上高は前年度を上回っているが、利益面では主に一部開発案件において積極的に売上拡大を図ったことによる一時的な原価増加により下回った。金融機関向けのシステム開発分野は安定的に伸長した。一次請けである保険会社向け案件の売上高が拡大するとともに、銀行向け案件も好調だった。非金融向けシステム開発分野は、顧客の事業拡大意欲が強く、IT投資も依然継続されており、既存顧客からの受注は堅調に推移した。新規受注も大手電力会社等からの引き合いを獲得し、回復傾向となった。フィンテック関連のシステム開発分野は、決済系の案件を中心に安定的に受注を獲得した。さらに、当年度において、エンドユーザーのセキュリティリテラシーを向上させる「CAICA Security Training/標的型メール訓練サービス」の販売を開始した。また、Web3事業に参入する企業を支援する、セミオーダー型NFTマーケットプレイス開発サービスの販売を開始した。さらに同社及びCAICAテクノロジーズは9月に「Web3型のデータ保管サービス」の提供を開始した。
金融サービス事業の売上高は△1.33億円(前年同期は13.73億円)、営業損失は24.07億円(同18.28億円の損失)となった。当年度は、特筆すべき暗号資産の投融資・運用は行っていない。同社発行の暗号資産であるカイカコインは、2023年9月に、新たなビジョン「カイカコインをブロックチェーンにおけるゲームコインに!」を掲げ、その具体的な構想を盛り込んだライトペーパーを公開した。カイカフィナンシャルホールディングスが運営するZaif INOの売上高は、NFTの販売高に応じた販売手数料を収益源としている。第1四半期にスタートした事業であるため、連結業績への寄与は、しばらく時間を要するが、NFTの販売は着実に実績を積み重ねている。また、2023年5月に、凸版印刷<7911>(現商号:TOPPANホールディングス)とWeb3領域におけるNFT活用の連携を発表した。カイカ証券は、独自のワラント商品に加え、暗号資産関連商品の取り扱いを拡充してきたが、暗号資産相場の乱調をはじめ、デリバティブ派生商品に対する投資家の意欲の衰退などから商品の拡充ができなかったうえ、取引量も伸び悩んでいた。こうした外部環境やカバードワラント事業の高コスト体質を考慮した結果、第一種金融商品取引業と投資運用業の廃止を決定し、2023年11月30日付で廃業した。カイカエクスチェンジの売上高は主に暗号資産交換所Zaifにおける受入手数料や暗号資産売買の損益で構成されている。当年度は、暗号資産市場全体の取引高が低迷している影響を受け、厳しい環境が続いており、手数料・暗号資産売買ともに大幅に減少した。カイカキャピタルは、ビットコイン(BTC)、シンボル(XYM)、カイカコイン(CICC)のレンディングサービスを提供した。暗号資産の投融資・運用は、暗号資産の価格の推移を見極め、慎重にトレーディングを行ってきたが、当年度においては、保有する暗号資産の評価損を計上した。なお、赤字が継続していた金融サービス事業を整理し、黒字事業であるITサービス事業に集中するため、2023年10月31日付でカイカエクスチェンジホールディングスの株式を譲渡した。これに伴い、カイカエクスチェンジホールディングス、カイカエクスチェンジ及びカイカキャピタルの3社は同社の連結の範囲から除外される。
2024年10月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比16.5%増の63.02億円、営業利益は1.69億円、経常利益は1.62億円、親会社株主に帰属する当期純利益は1.37億円を見込んでいる。
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