双信電機、今期最終を55%下方修正、配当も2円減額

配信元:株探
投稿:2023/12/15 15:30
 双信電機 <6938> [東証S] が12月15日大引け後(15:30)に業績・配当修正を発表。23年12月期の連結最終利益を従来予想の1億1000万円→5000万円に54.5%下方修正した。

 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した7-12月期(下期)の連結最終損益も従来予想の1300万円の黒字→4700万円の赤字に減額し、一転して赤字計算になる。

 業績悪化に伴い、今期の年間配当を従来計画の8円→6円(前期は7円)に減額修正した。

 ※22年12月期(9ヵ月決算)が決算期変更のため、前年同期に同じ期間がない場合は前年同期との比較を表記していません。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 売上高は、半導体不足の緩和により回復基調にある車載市場向けの厚膜印刷基板が増加し、サプライヤーからの部材供給が再開した鉄道インフラ用LCフィルタは堅調に推移する見通しですが、北米での金融引締めの影響等による通信インフラ投資の停滞により、新規格Wi-Fiや第5世代移動通信システム向けの積層誘電体フィルタが減少するほか、半導体製造装置メーカーの生産調整などによりノイズフィルタも減少する見通しであることから、全体で前回発表予想を下回る見通しです。営業利益、経常利益は売上高の減少影響はあるものの、品種構成変化や歩留改善などのコストダウン効果により前回発表予想と同額になる見通しです。一方、親会社株主に帰属する当期純利益は、今後の市況見通しに基づく業績動向等を勘案して現時点での将来の課税所得を保守的に見積もり、繰延税金資産の回収可能性を検討した結果、繰延税金資産の一部を取り崩し、法人税等調整額に計上することにより前回発表予想を下回る見通しです。

 当社は株主の皆様への利益還元を経営の重要課題の一つと位置づけ、着実に利益を確保し財務体質を強化するとともに、今後の業績動向や事業展開などを総合的に勘案した安定配当の実現を配当の基本方針としています。この方針に基づき期末配当金は、業績予想の修正に伴い前回予想に比べて1株当たり2円減配の2円とし、通期で1株当たり6円とさせていただきます。早期の業績回復を目指し努力して参りますので、株主の皆様のご理解を賜りたくお願い申し上げます。(注記)上記の予想は現時点で入手可能な情報に基づいたものであり、実際の業績は今後さまざまな要因によって異なる可能性があります。
配信元: 株探

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