◆ “サプライズ”…!! - FOMC
またしても見誤った…。
注目のFOMCでは“据え置き(3会合連続)”が決定され、金利見通し(ドットチャート)では“2024年0.75%利下げ(年3回利下げ)”が想定されました。
これを“ハト派”とマーケットは捉えたわけですが、ここまでは概ね“想定通り”だったといえます。
ただパウエルFRB議長の以下の発言は、筆者にとってまさに“サプライズ”でした。
『利下げのタイミングを議論した』
「利下げの議論」ではなく「利下げのタイミングの議論」という発言は、想定以上に“ハト派”と捉えざるを得ないというのが実状といえます。
こうして「米早期利下げ観測」に拍車が掛かる中、米10年債利回りは“急低下(→4.00%)”、そしてドル円は“142.631円”へと売りが加速しました。
何とか“200日移動平均線(昨日は142.631円)”で下げ渋った格好といえますが、本日東京タイムに入ってから“ドル売り”はさらに加速しており、本稿執筆時までに“142.050円”へと下値を拡大するに至っています。
◆ ただ“ストップロス”は“一巡後”が怖い…
こうなってしまうと“141.593円(12/7安値)”を意識せざるを得ず、さらに下回るようなことがあると“140.683円(7/31安値)/140円の大台”まで窺わないとも限らなくなってきます。
このため細心の注意が必要ということになりますが、これでマーケットテーマは来週の「日銀会合」に移った印象が否めないところです。
そして「米早期利下げ観測」が台頭している以上、「日銀緩和策修正(マイナス金利解除)」への思惑は後退せざるを得ない…?
“ストップロス”を絡めた動きと見られますが、まだ“一巡した”とはいい難いだけに、“もう一段の下値模索”に関しては当然警戒せざるを得ないと見られます。
それでも“一巡した後”のことを想定すれば、“安値掴み”となる危険性は大いに孕んでいるということは、しっかりと認識しておきたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
146.011(12/13高値、大台)
145.511(12/11高値後の76.4%戻し)
145.083(ピボット1stレジスタンス)
145.000(大台、-1σ)
144.850(12/11高値後の61.8%戻し)
144.545(日足・一目均衡表転換線、週足・一目均衡表基準線)
144.498(12/13高値後の61.8%戻し)
144.315(12/11高値後の50%戻し)
上値5:144.000(大台、12/13高値後の50%戻し)
上値4:143.780(12/11高値後の38.2%戻し)
上値3:143.563(12/13高値後の38.2%戻し)
上値2:143.119(12/11高値後の23.6%戻し)
上値1:143.000(大台)
前営業日終値:142.929
下値1:142.757(-2σ)
下値2:142.631(12/13安値)
下値3:142.493(12/8安値、200日移動平均線)
下値4:142.000(大台)
下値5:141.703(ピボット1stサポート)
141.593(12/7安値)
141.513(8/7安値、ピボット2ndサポート)
141.259(月足・一目均衡表転換線)
141.000(大台)
140.683(7/31安値、50週移動平均線)
140.047(20月移動平均線、大台)
139.589(週足・一目均衡表先行スパン上限)
《11:20》
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