8日の米株式市場の概況、雇用統計好感しNYダウは年初来高値を更新

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2023/12/11 08:03
 8日の米株式市場で、NYダウは前日比130.49ドル高の3万6247.87ドルと続伸し年初来高値を更新した。

 午前8時半発表の11月非農業部門雇用者数は19万9000人と市場予想を上回ったほか、失業率が3.7%と予想を下回った。労働市場の底堅さを示し、利上げ局面が終わりを迎えたとの観測が広がる一方、米連邦準備理事会(FRB)が早期に利下げするほどではないとの見方が強まり、米長期金利が上昇しNYダウは反落してスタートした。ただ、雇用統計の結果から景況感に対する懸念も後退し、売り一巡後は買い優勢に転じ、NYダウも上昇。午前10時に発表されたミシガン大学消費者態度指数が69.4、1年先の期待インフレ率が3.1%といずれも予想を下回ったことで上げ幅を広げた。その後は景況感と金融対策に対する思惑が交錯するなか、NYダウは再度前日終値を下回る場面もあったが、午後は概ね買いが優勢となり、NYダウは上昇して引けた。タイ航空からの航空機受注の憶測でボーイング<BA>が買われた。エクソン・モービル<XOM>、シェブロン<CVX>、イーライ・リリー<LLY>も高い。半面、ウォルマート<WMT>、マクドナルド<MCD>、ジョンソン・エンド・ジョンソン<JNJ>、プロクター・アンド・ギャンブル<PG>は安い。

 一方、ナスダック総合指数は続伸し、前日比63.979ポイント高の1万4403.973で引けた。テスラ<TSLA>、エヌビディア<NVDA>、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>、アップル<AAPL>、マイクロソフト<MSFT>など主力ハイテク株が上昇し、第3四半期決算が好調だったルルレモン・アスレティカ<LULU>も高い。

出所:MINKABU PRESS
配信元: みんかぶ