アジア株 香港株は大幅下落、4週間ぶり安値 美団の成長鈍化警告を受け投資家心理が悪化

著者:MINKABU PRESS
投稿:2023/11/29 14:20
アジア株 香港株は大幅下落、4週間ぶり安値 美団の成長鈍化警告を受け投資家心理が悪化

東京時間14:07現在
香港ハンセン指数   17023.84(-330.30 -1.90%)
中国上海総合指数  3030.39(-8.16 -0.27%)
台湾加権指数     17347.37(+6.12 +0.04%)
韓国総合株価指数  2521.43(-0.33 -0.01%)
豪ASX200指数    7031.80(+16.58 +0.24%)
インドSENSEX30種  66584.19(+409.99 +0.62%)

アジア株はまちまち。

香港株は大幅下落、4週間ぶり安値をつけている。中国の景気減速懸念に影の銀行(シャドーバンキング)問題、美団の成長鈍化警告を受け投資家心理が悪化している。

フードデリバリー大手の美団は11%安、3年超ぶり安値をつけている。
同社CFOは、今年は異常に温暖なため外食が増えると予想、そのため今四半期は主力の宅配事業の成長が鈍化する見通しだと明かした。また、米モルガンスタンレーが同社の投資判断を「オーバーウェイト」から「イコールウェイト」に引き下げ、ゴールドマンサックスは第4四半期の利益見通しについて「より軟調」になると指摘。シティは目標株価を214香港ドルから179香港ドルに引き下げた。

美団の下落で投資家心理が悪化。バイドゥやアリババ、JDドットコム、テンセントホールディングス、レノボ、シャオミなどハイテク関連が総じて下落。そのほか、不動産や保険、銀行、カジノ関連、消費者サービスなども総じて下落している。

上海株は小動き、あすの製造業PMIを前に様子見姿勢が強まっている。製造業PMIは11月も好不況の分かれ目である50を割り込むことが予想されている。

豪州株は0.24%高、豪利上げ打ち止め期待の買いが続いている。
10月に小売売上高が予想外に減少、消費者物価指数は3カ月ぶりに5.0%台割れとなったことから、豪利上げ打ち止めとの見方が強まっている。ただ、中国景気減速が懸念されており上値は重い。ハイテクや消費者サービス関連が上昇している一方、エネルギー関連や公益関連の一角は下落している。

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)