*13:56JST アクシージア Research Memo(6):2024年7月期は売上高130億円、営業利益24億円を予想
■業績動向
2. 2024年7月期の業績見通し
アクシージア<4936>の2024年7月期の売上高は13,000百万円(前期比14.6%増)、営業利益2,400百万円(同26.3%増)、経常利益2,300百万円(同20.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,635百万円(同22.9%増)を予想する。売上高の成長ペースはやや落ちるものの2ケタ成長、収益性を高めることで各利益で20%以上の成長を見込む。
売上高については、順調な中国ECの事業拡大を軸としつつ、中国以外の地域にもバランス良く展開し、持続的な成長を図る。主要市場である中国では、ALPS処理水の海洋放出による不買運動激化が懸念されるものの、足元での影響は軽微である。中国ECチャネルでは、「Douyin」などの多様なプラットフォームに展開し、同社が得意とするボトムアップアプローチ(口コミ、SNS、ライブコマース)によるブランドポジションの向上を継続する。国内市場については、SNS発信を強化してEC売上高を拡大させるとともに、直営店舗及びポップアップストアの展開も強化する。その他地域においては、シンガポール子会社を立ち上げて東南アジアへの展開を行うとともに、展示会出展により北米やオセアニア、中東などへの進出を図っている。ブランド戦略としては、引き続き差別化が狙える美白市場でのブランド育成・ヒーロープロダクツ化を推進するとともに、フェイスマスク市場の開拓・育成にも取り組む。費用・投資面においては、ユイット・ラボラトリー八ヶ岳工場におけるアクシージア製品の生産量増加、上海子会社における中国EC運営の内製化、自社物流センター設立による物流費の抑制などに取り組み、収益性の向上を進める。結果として、営業利益率が前期比1.7ポイント上昇し、18.5%となる計画である。
同社はこれまで中国EC市場のECプラットフォームの多様化に伴い急成長を遂げてきた。しかし中国EC市場に過度に依存する売上構成は、中国経済の動向や各種規制変化などの外部環境が急変するリスクも伴う。新たな中期経営計画では、この点を踏まえて、地域的な分散やバランスを重視する戦略にシフトした。また、各種効率化の施策を重層的に進め、収益性の向上に本腰を入れる点も評価できる。進行期の売上高計画(14.6%増、前期は38.0%)、営業利益計画(26.3%増、前期は18.1%)は安定成長期に入ったフェーズの計画として十分達成可能であると、弊社では考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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2. 2024年7月期の業績見通し
アクシージア<4936>の2024年7月期の売上高は13,000百万円(前期比14.6%増)、営業利益2,400百万円(同26.3%増)、経常利益2,300百万円(同20.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,635百万円(同22.9%増)を予想する。売上高の成長ペースはやや落ちるものの2ケタ成長、収益性を高めることで各利益で20%以上の成長を見込む。
売上高については、順調な中国ECの事業拡大を軸としつつ、中国以外の地域にもバランス良く展開し、持続的な成長を図る。主要市場である中国では、ALPS処理水の海洋放出による不買運動激化が懸念されるものの、足元での影響は軽微である。中国ECチャネルでは、「Douyin」などの多様なプラットフォームに展開し、同社が得意とするボトムアップアプローチ(口コミ、SNS、ライブコマース)によるブランドポジションの向上を継続する。国内市場については、SNS発信を強化してEC売上高を拡大させるとともに、直営店舗及びポップアップストアの展開も強化する。その他地域においては、シンガポール子会社を立ち上げて東南アジアへの展開を行うとともに、展示会出展により北米やオセアニア、中東などへの進出を図っている。ブランド戦略としては、引き続き差別化が狙える美白市場でのブランド育成・ヒーロープロダクツ化を推進するとともに、フェイスマスク市場の開拓・育成にも取り組む。費用・投資面においては、ユイット・ラボラトリー八ヶ岳工場におけるアクシージア製品の生産量増加、上海子会社における中国EC運営の内製化、自社物流センター設立による物流費の抑制などに取り組み、収益性の向上を進める。結果として、営業利益率が前期比1.7ポイント上昇し、18.5%となる計画である。
同社はこれまで中国EC市場のECプラットフォームの多様化に伴い急成長を遂げてきた。しかし中国EC市場に過度に依存する売上構成は、中国経済の動向や各種規制変化などの外部環境が急変するリスクも伴う。新たな中期経営計画では、この点を踏まえて、地域的な分散やバランスを重視する戦略にシフトした。また、各種効率化の施策を重層的に進め、収益性の向上に本腰を入れる点も評価できる。進行期の売上高計画(14.6%増、前期は38.0%)、営業利益計画(26.3%増、前期は18.1%)は安定成長期に入ったフェーズの計画として十分達成可能であると、弊社では考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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