カンセキ、上期経常を一転赤字に下方修正、上期配当を無配に修正

　カンセキ <9903> [東証Ｓ] が10月5日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。24年2月期第2四半期累計(3-8月)の経常損益(非連結)を従来予想の8億円の黒字→3700万円の赤字(前年同期連結は8億4800万円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。
　なお、24年2月期の業績予想を取り下げ、未定に変更した。

　業績悪化に伴い、従来12円を計画していた今期の上期配当を見送るとし、従来12円を計画していた下期配当を未定に変更した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　ホームセンター事業においては、ペット用品、植物・園芸用品などの販売は引き続き堅調に推移しておりますが、原材料の高騰などによる商品価格の値上げによる消費者心理への影響があり売上高、セグメント利益ともに減少いたしました。　WILD－１事業においては、新型コロナウイルス感染症対策による行動制限緩和により消費者趣向が多様化したことや、原材料費高騰や急激な円安の進行等の影響により、粗利益率も低下いたしました。　主力のキャンプ関連用品を中心に前年同四半期の売上を大きく下回り営業損失を計上することとなりました。　以上の理由により、第２四半期累計期間の業績は前回予想を下回る結果となりました。　また、第３四半期以降につきましては、WILD－１事業における主力のキャンプ用品等の売上や在庫調整の状況、コスト面での影響額を合理的に想定することが困難となりましたので、2024 年２月期通期業績予想を一旦「未定」とし、今後、合理的な業績予想値の算出が可能となった段階で速やかに開示いたします。

　　当社は、株主配当については安定的な配当の継続を基本とし、将来の事業展開に備えて内部留保を勘案しつつ、当期の業績ならびに事業環境等を考慮して配当金を決定しており、業績に応じた継続的かつ安定的な配当を実施してまいりたいと考えております。　しかしながら、当期の配当予想につきましては、中間配当を１株当たり12円、期末配当を１株当たり12円としておりましたが、今回の業績予想の修正などを総合的に勘案し、中間配当を無配とし、期末配当金を取り下げ「未定」へ修正いたします。（注）上記の業績予想につきましては、現時点で入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後の様々な要因により、これらの予想数値とは異なる可能性がございます。