午後:債券サマリー 先物は反発、10年債入札の結果は順調
3日の債券市場で、先物中心限月12月限は6営業日ぶりに反発。前日の米長期債相場が下落(金利は上昇)した影響は朝方で一巡し、その後は押し目買いが入って切り返した。
米長期金利は2日に一時4.70%と16年ぶりの水準まで上昇した。同日に米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した9月の米製造業景況感指数が49.0と前月の47.6から改善したことや、米連邦準備理事会(FRB)のボウマン理事が講演で「インフレ率を目標に回帰させるには、複数回の利上げが必要かもしれない」との考えを示したことで、米金融引き締めの長期化観測が一段と強まった。この流れが東京市場に波及し、債券先物は寄り付き後に144円70銭まで軟化する場面があったものの、前日まで5日続落していたことから下値では値ごろ感を意識した買いが流入。また、前日に日銀が4日に長期債を対象にした国債買いオペを追加で実施すると発表し、国内金利の上昇ペースを抑える姿勢をみせていることも買い安心感につながっている様子だった。午後に入って財務省が実施した10年債入札が順調な結果となったことが確認されると、先物は145円08銭まで上げ幅を拡大。応札倍率は3.93倍と前回(9月5日)の4.02倍をやや下回ったものの、小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が2銭と前回の10銭から縮小したことが好感された。
先物12月限の終値は前日比12銭高の144円96銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.020%低下の0.755%で推移している。
出所:MINKABU PRESS
米長期金利は2日に一時4.70%と16年ぶりの水準まで上昇した。同日に米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した9月の米製造業景況感指数が49.0と前月の47.6から改善したことや、米連邦準備理事会(FRB)のボウマン理事が講演で「インフレ率を目標に回帰させるには、複数回の利上げが必要かもしれない」との考えを示したことで、米金融引き締めの長期化観測が一段と強まった。この流れが東京市場に波及し、債券先物は寄り付き後に144円70銭まで軟化する場面があったものの、前日まで5日続落していたことから下値では値ごろ感を意識した買いが流入。また、前日に日銀が4日に長期債を対象にした国債買いオペを追加で実施すると発表し、国内金利の上昇ペースを抑える姿勢をみせていることも買い安心感につながっている様子だった。午後に入って財務省が実施した10年債入札が順調な結果となったことが確認されると、先物は145円08銭まで上げ幅を拡大。応札倍率は3.93倍と前回(9月5日)の4.02倍をやや下回ったものの、小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が2銭と前回の10銭から縮小したことが好感された。
先物12月限の終値は前日比12銭高の144円96銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.020%低下の0.755%で推移している。
出所:MINKABU PRESS
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