*12:08JST ナック Research Memo(8):財務面は引き続き良好
■ナック<9788>の業績動向
3. 財務状況
2023年3月期末の財務面に関しては、良好な状態である。資産合計は38,735百万円となり、前期末比988百万円減少した。これは販売用不動産が534百万円増加した一方で、現金及び預金が1,257百万円減少したことによる。
負債合計は15,531百万円となり、同2,054百万円減少した。これは短期借入金が400百万円、長期借入金が647百万円それぞれ減少したことが大きい。純資産合計は23,204百万円となり、同1,065百万円増加した。有利子負債の圧縮は、今後の金融情勢を考えると注目すべき項目となる。日本銀行は超金融緩和政策の継続を示しており、低金利によって利子負担は軽減されたままの状態が続いているが、それもいつまで続くか現状では保証されるものではない。今後を展望した場合、各企業とも金融引き締めを前にした有利子負債の圧縮が課題になると見られ、同社についても動向が注視される。
負債の減少などによって、2023年3月期末の自己資本比率は59.9%となり、前期末の55.5%から4.4ポイント改善した。財務体質はより強固なものとなっている。
2023年3月期末の現金及び現金同等物残高は、前期末比1,157百万円減少し11,029百万円となった。キャッシュ・フローについて注目すべき項目は財務活動によるキャッシュ・フローで、支出した資金は2,555百万円となった。これは長期借入金の返済による支出1,917百万円、配当金の支払額880百万円等が要因であったが、ここでも有利子負債の減少が注目される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水野文也)
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3. 財務状況
2023年3月期末の財務面に関しては、良好な状態である。資産合計は38,735百万円となり、前期末比988百万円減少した。これは販売用不動産が534百万円増加した一方で、現金及び預金が1,257百万円減少したことによる。
負債合計は15,531百万円となり、同2,054百万円減少した。これは短期借入金が400百万円、長期借入金が647百万円それぞれ減少したことが大きい。純資産合計は23,204百万円となり、同1,065百万円増加した。有利子負債の圧縮は、今後の金融情勢を考えると注目すべき項目となる。日本銀行は超金融緩和政策の継続を示しており、低金利によって利子負担は軽減されたままの状態が続いているが、それもいつまで続くか現状では保証されるものではない。今後を展望した場合、各企業とも金融引き締めを前にした有利子負債の圧縮が課題になると見られ、同社についても動向が注視される。
負債の減少などによって、2023年3月期末の自己資本比率は59.9%となり、前期末の55.5%から4.4ポイント改善した。財務体質はより強固なものとなっている。
2023年3月期末の現金及び現金同等物残高は、前期末比1,157百万円減少し11,029百万円となった。キャッシュ・フローについて注目すべき項目は財務活動によるキャッシュ・フローで、支出した資金は2,555百万円となった。これは長期借入金の返済による支出1,917百万円、配当金の支払額880百万円等が要因であったが、ここでも有利子負債の減少が注目される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水野文也)
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