高千穂交易 Research Memo(3):クラウドサービス&サポート、システム、デバイスが3本柱(1)

配信元:フィスコ
投稿:2023/07/12 14:53
*14:53JST 高千穂交易 Research Memo(3):クラウドサービス&サポート、システム、デバイスが3本柱(1) ■事業概要

1. 事業概要
高千穂交易<2676>は、現在「クラウドサービス&サポート」「システム」「デバイス」の3セグメントで数値を開示している。「クラウドサービス&サポート」は、従来はシステムのサブセグメントの1つであったが、2023年3月期から成長事業として切り出している。2023年3月期の各セグメントの売上高は、クラウドサービス&サポートが2,385百万円(対全社売上高比率10.2%)、システムが9,630百万円(同41.2%)、デバイスが11,344百万円(同48.6%)となっている。

以下は各セグメント及びサブセグメントの概要である。

2. クラウドサービス&サポートセグメント
クラウドサービス&サポートセグメントでは、「クラウドサービス」と「保守」の事業を行っている。

(1) クラウドサービス(2023年3月期セグメント売上高に占める比率35.9%)
クラウドサービス事業の主力は「MSPサービス」となっている。これはクラウド製品の保守や稼働監視をアウトソーシングできるサービスで、同社が遠隔で設定や稼働監視を行うもの。対象製品はCisco社のクラウド型無線LANシステムを取り扱っている。この機器代とクラウドサービスのライセンス料、保守料の3つをまとめたサービスを月額で提供している。

(2) 保守(同64.1%)
システムセグメント内で販売した、万引き防止システムや、入退室管理システムなどのアフターサービスを行うもの。

3. システムセグメント
(1) リテールソリューション(同32.7%)
商品監視システム・映像監視システム(監視カメラ・監視映像記録装置)・セキュリティタグ等のセキュリティ機器及び入店カウンターなど販売支援や省人化対策を目的とした店舗管理機器のシステム設計・販売、設置、システム全般の運用支援サービスなどを行っており、ショッピングセンターなどの大型店舗からドラッグストアなどの小型店舗に至る小売・流通業全般の幅広い顧客層に販売している。グループ会社のマイティキューブ(株)は、商品監視用自鳴式タグシステムの開発及び販売を行っており、ホームセンターや家電量販店を中心に幅広い顧客層と取引している。

(2) ビジネスソリューション(同35.2%)
入退室管理システムやネットワーク関連機器(クラウド型無線LANシステム等)及び商品監視・映像監視等のセキュリティに関するコンサルティングやシステム設計、物流・在庫管理システム等のRFIDタグ及びその周辺機器、郵送物の封入封緘を行うメールインサーティングシステム(封入封緘機)など、最新エレクトロニクス技術応用システムの機器の設計・構築及び設置・販売等をオフィスビル・データセンター・工場などの企業関連施設に向けて行っている。

またグループ会社のマイティキューブは、RFID技術の国内リーディングカンパニーとして、RFIDタグ(非接触ICチップ)及び周辺機器(リーダライタ)、ソフトウェアのシステム開発、販売等を行う。

(3) グローバル(同32.1%)
主に高度防火システムの設計・構築及び機器の設置・販売を、発電プラント、天然ガス・石油化学工業プラントなどに向けて行っている。

Takachiho Fire,Security&Services(Thailand)Ltd.は、タイにおいて、防火システム、商品監視システム、入退室管理システム、監視カメラ等のコンサルティング、システム設計、販売を行う。Guardfire Limited及びGuardfire Singapore Pte.Ltd.は、東南アジア地域において、高度防火システムの設計、販売を行う。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

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配信元: フィスコ

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