新晃工業 Research Memo(3):二次側空調機メーカーは市場環境から集約の動き。同社は国内シェアトップを維持

配信元:フィスコ
投稿:2023/07/11 13:53
*13:53JST 新晃工業 Research Memo(3):二次側空調機メーカーは市場環境から集約の動き。同社は国内シェアトップを維持 ■新晃工業<6458>の会社概要

3. セントラル空調の業界構造
セントラル空調という視点から見た業界のプレーヤーは、施主、設計事務所、ゼネコン(建築会社)、サブコン(設備会社)、空調機関連メーカー(一次側・二次側・計装)である。大きな建物を建築する際に、空調機の仕様を様々な建築設計に合わせなければならず、設計の段階から参加する必要がある。このため、空調機関連メーカーはゼネコンより早く施主・設計事務所と直接的な関わりを持つことが多い。しかし、発注の流れは通常「施主→ゼネコン→サブコン→空調機関連メーカー」であるため、商流上の契約先はサブコンとなることが多く、設計段階で関わりがあっても機器採用に直結しないこともある。また、建設業界の需要変動の影響を受けやすく、建設業界同様に国内市場が成熟している。そのような市場のため、二次側空調機メーカーは同社のほか、クボタ空調(株)、ダイキン工業、木村工機<6231>、暖冷工業(株)などに集約されつつある。同社は、こうした二次側空調機メーカーにおいて国内トップシェアを誇っている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

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