エレマテック Research Memo(5):2023年3月期は3分野すべてで増収、営業利益は過去最高を更新

配信元:フィスコ
投稿:2023/06/16 12:25
*12:25JST エレマテック Research Memo(5):2023年3月期は3分野すべてで増収、営業利益は過去最高を更新 ■業績の動向

● 2023年3月期決算概要
(1) 損益状況
エレマテック<2715>の2023年3月期の業績は、売上高239,774百万円(前期比19.5%増)、営業利益12,052百万円(同44.4%増)、経常利益11,130百万円(同41.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益7,696百万円(同43.2%増)となり、売上高及び各利益ともに過去最高を更新した。

売上総利益率は11.4%となり前期比0.7pt改善したが、円安に加えて自動車向けやゲーム機向け等の比較的高採算品の比率が高まったことによる。この結果、売上総利益は同27.0%増となった。販管費は、前期比16.0%増の15,331百万円となったが、主に昇給、昇格、業績連動賞与引当金の増加等による人件費の増加839百万円、売上増に伴う荷造運賃の増加137百万円、その他費用の増加(貸倒引当金の増加や行動制限緩和に伴う旅費交通費の増加等)1,140百万円による。ただし、増収率が販管費の増加率を上回ったことから、販管費率は6.4%(前期は6.6%)となり、営業利益は前期比で大幅増となった。

また同社は輸出型の商社であることから、業績は為替レートの影響(円高マイナス、円安プラス)を受ける。同社によれば、1円の変動で売上高は約1,100百万円、経常利益は70百万円の影響を受けるという。2023年3月期の対ドル平均レートは、135.50円(前期は112.39円)であったことから、売上高で約239億円、経常利益で16億円のプラス効果があったようだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

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