*12:24JST エレマテック Research Memo(4):「勝ち馬に乗れる体質」で収益成長を維持してきた
■会社概要
4. 長期業績推移
エレマテック<2715>の長期的な業績推移を振り返ると、浮沈の激しいエレクトロニクス業界に身を置きながら、経済サイクルや製品サイクルなどの波を乗り越えて安定成長を果たしてきたと言える。2000年代初めは携帯電話関連で伸びたが、FPC(プリント配線板)の部材や基板実装、光学フィルムなどが主要な商材だった。2010年前後はテレビの地上波デジタル放送への移行などもあって液晶テレビ関連の部材が大きなビジネスとなった。また、2010年以降はスマートフォンやタブレットが急成長し、同社はそこに各種フィルム類やガラス類などを販売してリーマンショックからの迅速な回復と、連続で最高益の更新を達成した。ここ数年はスマートフォン市場が成熟化したことで業績の踊り場を迎えた形となっているが、ODM製品としてドライブレコーダーを販売するなど企画力・提案力を強めることで成長を維持している。さらに同社にとって次の成長市場は自動車関連と海外に移行しつつある。多数の取引先と多様な商材を有するだけでなく、提案・製造の力も持っている同社の商機が一段と拡大することが期待される。
このように同社は、その時々の市場や状況に応じて適切な部品や半製品を提供することで成長を維持してきた。これを「機を見るに敏な戦略」とも言えるが、実際は「勝ち馬に乗れる体質」が同社の強みであり特色であると弊社では考えている。同社は、幅広い顧客基盤、多くの商材、加えて開発力を備えているからこそ「勝ち馬に乗れる」のであって、どの企業でも可能なことではない。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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4. 長期業績推移
エレマテック<2715>の長期的な業績推移を振り返ると、浮沈の激しいエレクトロニクス業界に身を置きながら、経済サイクルや製品サイクルなどの波を乗り越えて安定成長を果たしてきたと言える。2000年代初めは携帯電話関連で伸びたが、FPC(プリント配線板)の部材や基板実装、光学フィルムなどが主要な商材だった。2010年前後はテレビの地上波デジタル放送への移行などもあって液晶テレビ関連の部材が大きなビジネスとなった。また、2010年以降はスマートフォンやタブレットが急成長し、同社はそこに各種フィルム類やガラス類などを販売してリーマンショックからの迅速な回復と、連続で最高益の更新を達成した。ここ数年はスマートフォン市場が成熟化したことで業績の踊り場を迎えた形となっているが、ODM製品としてドライブレコーダーを販売するなど企画力・提案力を強めることで成長を維持している。さらに同社にとって次の成長市場は自動車関連と海外に移行しつつある。多数の取引先と多様な商材を有するだけでなく、提案・製造の力も持っている同社の商機が一段と拡大することが期待される。
このように同社は、その時々の市場や状況に応じて適切な部品や半製品を提供することで成長を維持してきた。これを「機を見るに敏な戦略」とも言えるが、実際は「勝ち馬に乗れる体質」が同社の強みであり特色であると弊社では考えている。同社は、幅広い顧客基盤、多くの商材、加えて開発力を備えているからこそ「勝ち馬に乗れる」のであって、どの企業でも可能なことではない。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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