全研本社、今期経常を34%下方修正、未定だった配当は20円実施

配信元:株探
投稿:2023/05/23 15:00
 全研本社 <7371> [東証G] が5月23日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。23年6月期の連結経常利益を従来予想の12.6億円→8.3億円(前期は23.4億円)に34.2%下方修正し、減益率が46.3%減→64.7%減に拡大する見通しとなった。

 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した1-6月期(下期)の連結経常利益も従来予想の8億円→3.7億円(前年同期は10.4億円)に53.7%減額し、減益率が23.0%減→64.3%減に拡大する計算になる。

 同時に、従来未定としていた期末一括配当は20円(前期は20円)実施する方針とした。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 以下の理由にて、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に所属する当期純利益を下方修正いたします。1.コンテンツマーケティング事業における予想対比での業績下振れ影響 主力事業であるコンテンツマーケティング事業については、売上高は前年度実績を上回る水準で推移しているものの、当初業績予想で見込んでいた水準には足りず、当初業績予想を下回ることを見込んでおります。今年度は、需要が旺盛なBtoBの業種にターゲットを定めて営業を強化してきたものの、新規マーケット開拓に向けての調査・分析と営業手法の見直しを図ったことや、採用数を増やした影響で育成等に相応の時間とコストを費やしたことが業績下振れの要因となりました。2024年6月期においては、今年度の取り組み効果の発現を目指すとともに、業績向上に繋げられるよう取り組んでまいります。 なお、その他の事業については概ね予想通りの水準で推移しております。2.株式会社サイシードの全株式の譲渡に伴う特別損失計上の影響 2023年4月21日に公表しました通り、5月1日にAI事業を手掛ける株式会社サイシードの全株式を譲渡しております。これに伴い、特別損失として関係会社株式売却損を2億円程度計上することを見込んでおります。なお、株式の譲渡は5月1日に完了しておりますが、譲渡は4月1日に行われたとみなして、サイシードを連結除外しております。 サイシードの業績については、新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着いてきたことにより、サイシードが2021年3月より手掛けていた新型コロナウイルスワクチン接種専用予約管理システムの売上高が前年同期比では大幅に減少しておりますが、当該減少は当初業績予想に織り込み済みです。連結対象期間(9カ月間)の売上高・営業利益は当該事業における当初計画からの大幅な乖離は発生しておりません。     

 1.配当方針の変更(1) 配当方針変更の理由当社は、この度、株主の皆様への利益還元姿勢を明確にし、より積極的な利益還元を実施するため、配当方針を変更することといたしました。(2) 配当方針の変更内容<変更前> 当社は、株主の皆様に対する利益還元を経営の重要事項の一つとして認識しており、配当については、事業環境の変化や将来の事業展開に備えて内部留保の充実を図りつつ、今後の収益状況の見通しなどを総合的に勘案して決定することを基本方針としております。 <変更後> 当社は、成長投資による事業拡大を目指すと同時に、株主の皆さまに対する利益還元を経営の最重要課題の一つとして位置付けております。配当につきましては、各期の業績、財務健全性の維持、将来の事業展開に必要な内部留保の水準等を総合的に勘案しながら、当面の間、年間配当性向40%程度を基準として、継続的かつ安定的に剰余金の配当を行うことを基本方針といたします。(3) 配当方針の変更時期 2023年6月期より適用いたします。2.配当予想の修正(1) 配当予想修正の理由上記の配当方針の変更に伴い、2023年6月期の期末配当金予想を前回予想から、普通配当を1株当たり20円に修正いたします。当該修正に伴い、配当性向(連結)は2022年6月期の実績15.0%から65.0%へと増加する見込みです。 なお、今年度の配当については、新しい配当方針に則って適正な水準を総合的に勘案した上で、サイシードの株式譲渡に伴う特別損失の影響を控除した当期純利益をベースとして算出して決定しております。
配信元: 株探

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