日本光電、前期経常を17％上方修正、配当も21円増額

　日本光電 <6849> [東証Ｐ] が4月28日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。23年3月期の連結経常利益を従来予想の205億円→240億円(前の期は345億円)に17.1％上方修正し、減益率が40.7％減→30.6％減に縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の74.8億円→109億円(前年同期は165億円)に46.8％増額し、減益率が54.9％減→33.7％減に縮小する計算になる。

　業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の40円→61円(前の期は67円)に大幅増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　当第４四半期連結会計期間におきましては、海外が想定を下回ったことから、売上高が前回発表予想を下回る見込みとなりました。営業利益につきましては、売上総利益率が想定を上回るとともに販管費も想定を下回る見込みであることから、前回発表予想を上回る見込みとなりました。また、当社グループが保有する外貨建資産を期末時点の為替レートで評価替えしたことにより、為替差益も想定を上回る見込みとなりました。※　上記の業績予想は、発表日現在において入手可能な情報に基づき判断したものであり、実際の業績は、今後様々な要因によって記載の予想数値と異なる場合があります。

　　当社は、株主の皆様に対する利益還元を経営の最重要政策の一つと位置付けています。利益の配分につきましては、将来の企業成長に必要な内部留保の確保に配慮しながら、株主の皆様には長期に亘って安定的な配当を継続することを基本方針としています。優先順位については、i ）研究開発や設備投資、M&A・提携、人財育成など将来の企業成長に向けた投資、ii ）配当、iii ）自己株式取得としています。配当については、連結配当性向30％以上を目標としています。また、自己株式の取得については、今後の事業展開、投資計画、内部留保の水準、株価の推移等を総合的に考慮し、機動的に検討することを基本方針としています。　この度、直近の業績動向および財務状況等を勘案し、期末配当金について、前回予想の20円から21円増配し、１株当たり41円に修正することといたしました。これにより、中間配当金20円とあわせた年間配当金は、１株当たり61円となります。　なお、本件につきましては、2023年６月28日開催予定の第72回定時株主総会においてご提案する予定です。