◆ さらに“上伸”したが… - 結局“132円台”で引け
期末・年度末に絡んだ“ドル買い”が先行したこともあり、先週末は“133.589円”へと欧州タイムにかけて上昇する場面が見られました。
しかし弱めとなった「PCEコア・デフレータ等」を背景に、「米利上げ長期化」への思惑はさらに緩みました。
このためその後は“米利回り低下→ドル売り(戻し)”を背景にして、“132円半ば”へと押し戻され、そのままの水準で先週末の取引を終えています。
◆ “窓空け”も見られたが、“上値の重さ”は変わらない…
『OPECプラス、5月より減産決定』との報を背景に、週明けには“原油上昇→本邦貿易赤字拡大”への思惑が台頭しました。
このため“窓空け(本稿執筆時高値は133.372円)”を演じましたが、一方で前記した“先週末高値”には届いておりません。
“上値の重さ”を引きずったままと見るのが、実状といえそうです。
◆ 新たな材料なくば、“方向感定まらず”は変わらない…?
直近のテーマであった「米欧金融システムへの懸念」は、さらに後退している印象が強くあります。
このためリスク回避時に取られたフローには“巻き戻し”が入りやすく、これが“円売り(戻し)”となって今後もドル円を押し上げる要素として見るのが自然ということになります。
一方で先週末に後押しした「期末・年度末に絡む特殊要因」に関しては、完全に剥落したと見るのが妥当です。
そうなると“もう一段の上値追い”の度合いは小さくなりがちであり、一巡すると“その反動”が入りやすいと見ることも可能ということになってきます。
何より“日足・一目均衡表の雲(本日は132.510-133.421円)”がさらに切り上がっていますので、一時は“上抜いた”ものの、テクニカル的には“まだ分水嶺の真っただ中”と見るのが自然な状況でもあります。
“崩れる”とは思いませんが、やはりここから先は“容易ではない”との認識を継続したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
135.000(大台)
134.749(3/8~3/24の61.8%戻し)
134.412(ピボットハイブレイクアウト)
134.000(大台、ピボット2ndレジスタンス)
133.822(3/16高値、100日移動平均線、日足・一目均衡表基準線、週足・一目均衡表転換線、3/8~3/24の50%戻し)
上値5:133.718(3/17高値)
上値4:133.589(3/31高値)
上値3:133.421(日足・一目均衡表先行スパン上限、ピボット1stレジスタンス)
上値2:133.143(20日/20週移動平均線)
上値1:133.009(50日移動平均線、大台)
前営業日終値:132.796
下値1:132.657(3/24~3/31の23.6%押し)
下値2:132.575(3/31安値、日足・一目均衡表先行スパン下限)
下値3:132.384(ピボット1stサポート)
下値4:132.198(3/30安値)
下値5:132.081(3/24~3/31の38.2%押し)
131.973(ピボット2ndサポート、大台)
131.615(3/24~3/31の50%押し、日足・一目均衡表転換線)
131.370(ピボットローブレイクアウト)
131.238(-1σ)
131.149(3/24~3/31の61.8%押し)
131.000(大台)
130.753(3/29安値)
《10:55》
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