イノテック、今期経常を11％下方修正

　イノテック <9880> [東証Ｐ] が3月23日大引け後(15:00)に業績修正を発表。23年3月期の連結経常利益を従来予想の28億円→25億円(前期は29.8億円)に10.7％下方修正し、減益率が6.2％減→16.2％減に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の12.7億円→9.7億円(前年同期は10.3億円)に23.6％減額し、一転して5.8％減益計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　売上高は、為替相場が想定を上回る円高傾向に転じたため海外子会社の円換算額が減少し、前回予想を下回る見込みとなりました。また、半導体等の需給ひっ迫や部材調達難に対応するため、長納期部材については先行手配による調達を実施しておりましたが、半導体メモリー市況の急激な後退に伴い、テストソリューション事業におけるメモリー向けテスターの需要が減少したため、足元の受注状況等を踏まえ関連する棚卸資産の評価損を計上することを決定致しました。これにより、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益についても前回予想を下回る見通しとなったため、業績予想を修正するものであります。※上記の予想につきましては、発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績等は今後さまざまな要因によって予想数値と異なる場合があります。