西菱電機、今期経常を一転赤字に下方修正、配当も10円減額

配信元:株探
投稿:2023/03/17 15:00
 西菱電機 <4341> [東証S] が3月17日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。23年3月期の連結経常損益を従来予想の2.5億円の黒字→1.5億円の赤字(前期は3億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の5.7億円→1.7億円(前年同期は5.9億円)に69.8%減額し、減益率が4.0%減→71.0%減に拡大する計算になる。

 業績悪化に伴い、従来10円を計画していた下期配当は見送る方針とした。年間配当は10円(前期は25円)となる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 (通期連結業績予想数値の修正理由)通期の業績予想につきましては、携帯端末販売事業は大手通信キャリアの施策変更により、販売インセンティブの減少、販売促進投資をはじめとする固定費の増加などで想定以上に収益性が悪化しました。情報通信システム事業では、新型コロナウイルス対応や緊急防災・減災事業債の延長などによる官公庁の予算執行の遅れや競争激化に加え、部材調達難による納期の延期などを受け収益性が悪化しました。小口案件の積上げおよび原価低減、固定費抑制などに取り組んでおりますが、急激な収益性の悪化と減収の影響を挽回できず前回発表予想を下回る見込みとなりました。(通期個別業績予想数値を公表するに至った理由)上記記載の通り、携帯端末販売事業および情報通信システム事業の収益性悪化により、前事業年度の実績値と比較して差異が生じる見込みとなりましたので、新たに通期個別業績予想を公表いたします。

 当社は、株主に対する利益配分を経営の最重要政策の一つと考えており、会社の競争力を維持・強化して株主資本の拡充と同利益率の向上を図るとともに、配当水準の向上と安定化に努めることを基本方針としております。しかしながら、2023 年3月期は通期業績予想を下方修正したこと、および今後の財務状況を勘案した結果、誠に遺憾ではございますが、期末配当予想について無配とすることを決議いたしました。(注)上記の業績予想及び配当予想は、現時点で入手可能な情報に基づき算出したものであり、多分に不確実な要素を含んでおります。実際の業績等は、業況の変化等により上記予想数値と異なる場合があります。
配信元: 株探

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