サムコ大幅高で4000円大台回復、次世代パワー半導体と量子分野でカギを握る存在に◇
サムコ<6387.T>が大幅高に買われ22年11月下旬以来となる4000円大台回復を果たした。上場来高値4260円奪回から青空圏突入も視野に入ってきた。パワー半導体関連が相次いで人気化するなか、高技術力を武器とする関連有力銘柄として同社株が改めて浮上している。
同社が開発した新型ALD装置「AD-800LP」は、脱炭素実現に貢献する炭化ケイ素(SiC)や窒化ガリウム(GaN)を材料とした次世代パワー半導体のゲート酸化膜形成用として注目が集まっており、会社側でも期待を寄せる戦略商品となっている。そうしたなか、前日に三菱電機<6503.T>が熊本県の生産拠点に、電力制御に使うパワー半導体の新工場を建設すると発表した。SiCパワー半導体で、ウェハーの大口径化に対応し、徹底した自動化により生産効率を上げる方針が伝わっており、ハイレベルな商品競争力を有するサムコなどに収益チャンスが広がる可能性がある。このほか、量子デバイス開発分野でも新型プラズマALD装置の需要が見込まれている。英国の量子コンピューター・ベンチャーであるオックスフォード・クァンタム・サーキッツが日本市場に参入するなか、ここでもサムコの存在感が高まりそうだ。
(注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。
出所:MINKABU PRESS
同社が開発した新型ALD装置「AD-800LP」は、脱炭素実現に貢献する炭化ケイ素(SiC)や窒化ガリウム(GaN)を材料とした次世代パワー半導体のゲート酸化膜形成用として注目が集まっており、会社側でも期待を寄せる戦略商品となっている。そうしたなか、前日に三菱電機<6503.T>が熊本県の生産拠点に、電力制御に使うパワー半導体の新工場を建設すると発表した。SiCパワー半導体で、ウェハーの大口径化に対応し、徹底した自動化により生産効率を上げる方針が伝わっており、ハイレベルな商品競争力を有するサムコなどに収益チャンスが広がる可能性がある。このほか、量子デバイス開発分野でも新型プラズマALD装置の需要が見込まれている。英国の量子コンピューター・ベンチャーであるオックスフォード・クァンタム・サーキッツが日本市場に参入するなか、ここでもサムコの存在感が高まりそうだ。
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