200日MAを再度意識する相場付き
【注目ポイント】「1.08900NZドル」で下値サポートされるか否か
【シナリオ①】同レートでの下値サポートなら、「1.10450NZドル」付近までの上昇
【シナリオ②】同レート割れなら、「1.07500NZドル」付近までの下落も視野に
【当面の“主戦場”(コアレンジ)】「1.07500~1.10450NZドル」
豪ドル/NZドルのもう一段の上値トライへのトリガーポイントとして注目していた「1.10620NZドル超え成否」ですが、足もとでは「上値抑制」→「一旦の下押しフロー」となっています。
上図のメルクマールを順に見てみると、1) 21日MA(移動平均線)がやや右肩下がりに変化しつつあること、2) 遅行スパンがローソク足と絡み合う状態になっていること、3) ローソク足が青色雲(=サポート帯、先行スパン)の中で推移していること、4) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の上方で点灯していること、そして5) DMI(方向性指数)で+DI>-DIの乖離がやや縮小し、ADXが低位置での推移(上図赤色点線丸印)になっていることから、現在の豪ドル/NZドル・日足チャートは「上昇トレンド一服」→「下値固めの時間帯」を示すチャート形状であると判断します。
そんな中、足もとにおける注目ポイントは・・・BB(ボリンジャーバンド)・-2σラインをメドとする「1.08900NZドル」(上図黄色矢印および黒色線)で下値サポートされるか否か。
筆者が予想する今後のシナリオは以下の通りです。(シナリオ①、②)
[シナリオ①]
これからの時間にかけて「1.08900NZドル」で下値サポートされた場合は、「下値固め」→「反発フロー」となりそうです。当該ケースでは、「再度200日MA(≒1.10000NZドル)越え」や「+DI>-DIの乖離拡大」なども伴いながら、BB・+2σラインをメドとする「1.10450NZドル」(上図Ⓐ赤色線)付近までの上昇となりそうです。
[シナリオ②]
一方で、「1.08900NZドル」を終値ベースで割り込んだ場合は、「下値支持線割れ」→「もう一段の下落フロー」となりそうです。当該ケースでは、「遅行スパンの“逆転”」や「下降バンドウォークの継続」、また「-DI>+DIへの変化」なども伴いながら、青色雲の下辺である先行2スパンをメドとする「1.07500NZドル」(上図Ⓑ水色線)付近までの下落も視野に入れるべきでしょう。ただし、現時点では分厚い青色雲(=強い下値サポート帯)となっていることから、下値余地は限定的となりそうです。
上記シナリオ①および②を概括すると、当面※の豪ドル/NZドルにおける“主戦場”(コアレンジ)は、下値メド:先行2スパン、上値メド:BB・+2σラインの間のゾーンである「1.07500~1.10450NZドル」となりそうです。(※ここでの「当面」は、1~2週間のスパンを想定しています。)
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