ただし本日は“利益確定売り”を意識すべき…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2023/02/10 10:57

◆ 上を下へと揺れ動くも… - 結局“131円半ば”


昨日も“方向感定まらず”を脱することはありませんでした。

「日銀総裁人事」を巡る思惑にて“乱高下”を見せた後、「株高(リスク選好姿勢)」にて“ドル売り”が進行し、しかし「米10年債利回り上昇」にて最後は“ドル買い戻し”が優勢となっています。
こうして“131.816円→130.336円→131.645円”と大きく振れたものの、終値ベースで見れば“ほぼ横ばい(131円半ば)”といった動きを続けています。

◆ まだ“方向感定まらず”を脱するには…?


マーケットの目が「来週14日(米CPI&日銀総裁人事の国会提示)」へと向かう中、本日も“方向感定まらず”を脱する展開は期待薄といわざるを得ません。
そして昨日の「米10年債利回り上昇」の要因は、「米30年債入札の不調」と伝わっています。
つまり「米金融政策の行方」が定まったわけではなく、“一方向への動意”は限定されると見るのが自然です。

ただしその分だけ、“些細な要因で振れる”といった可能性は残ります。
特に昨日東京タイムで見られたように、「日銀総裁人事」については“過敏に反応”したという経緯もあります。
上を下への“乱高下”を想定し、基本的には“下値が堅い”との見方を継続しながら、しかし本日に関しては“利益確定売り”を意識しておくべきかもしれませんね。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン

※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

133.596(ピボットハイブレイクアウト)
132.989(日足・一目均衡表先行スパン下限、大台)
132.899(2/6高値)
132.700(2/7高値、週足・一目均衡表転換線、ピボット2ndレジスタンス)
132.601(+2σ)
上値5:132.265(50日移動平均線)
上値4:132.116(ピボット1stレジスタンス)
上値3:132.000()
上値2:131.920(2/6~2/9の61.8%戻し、大台)
上値1:131.816(2/9高値)
前営業日終値:131.526
下値1:131.299(+1σ)
下値2:131.000(大台、日足・一目均衡表基準線)
下値3:130.904(週足・一目均衡表先行スパン上限)
下値4:130.636(ピボット1stサポート)
下値5:130.491(日足・一目均衡表転換線)
130.336(2/9安値)
130.091(20日移動平均線)
129.923(2/2~2/7の61.8%押し、大台)
129.746(ピボット2ndサポート)
129.155(ピボットローブレイクアウト)

《10:35》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想