週明けも根強いドル買いの動き、米債利回り一段と上昇 ドル円132円台=ロンドン為替概況
週明けも根強いドル買いの動き、米債利回り一段と上昇 ドル円132円台=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、根強いドル買いの動きとなっている。先週末の米雇用統計が予想を大きく超える強い結果となったことが背景。週明けのマーケットでも米10年債利回りが3.61%付近に一段と上昇、1月10日以来の高水準となっている。ドル円は日銀人事をめぐる報道で早朝に132.56近辺まで買われた後は、政府関係者らがこれを否定したことで131.52近辺まで反落する場面があった。しかし、ロンドン時間には再び132円台に乗せて132.20台へと上昇している。ユーロドルは1.08付近が重くなると1.0760近辺に安値を更新。ポンドドルは1.20台半ばから1.2022近辺に安値を更新。週明けはいずれも先週末よりもドル高水準を広げる動きとなっている。米金融当局の利上げ姿勢が長期化することが懸念されたことに加えて、トルコでは大規模地震が複数回にわたっており被害拡大が懸念されている。米株先物、欧州株は軟調に推移している。ただ、ドル円の買いが目立つなかで、クロス円は先週末からの円安水準で推移している。ユーロ円は142円台前半、ポンド円は159円付近で揉み合っている。
ドル円は132円台前半での取引。先週末の米雇用統計後に128円台から131円台へと上昇、週明けも一時132.56近辺まで買われて取引を開始した。日経が「政府は黒田日銀総裁の後任人事について雨宮副総裁に就任を打診した」と報じたことに円売り反応が広がった。しかし、政府筋からは否定する声が続き、いったん131.52近辺まで反落。その後、米債利回りの上昇とともにロンドン時間には132.20台へと再び買われている。
ユーロドルは1.07台後半での取引。先週末の米雇用統計後に1.09台割れから1.07台後半へと下落した。週明けは1.07台後半から1.08ちょうど付近での揉み合いが続いたが、ロンドン時間に入ると米債利回りの上昇とともに1.0760近辺に安値を広げている。ユーロ円は東京早朝につけた142.99近辺の高値からは軟化している。ロンドン朝方には141.99近辺まで下押しされた。しかし、足元では再び142円台半ば付近へ買われている。対ポンドでは小幅の振幅で、下に往って来いとなっている。ホルツマン・オーストリア中銀総裁は、インフレ目標に収れんすること確認するまでは利上げを継続する必要性を示した。
ポンドドルは1.20台前半での取引。先週末の米雇用統計後に1.22台割れから1.20台へと下落。週明けはやや買い戻しが入るも1.2070近辺までにとどまった。ロンドン時間に入ると米債利回りの上昇とともに1.2022近辺に安値を伸ばしている。ポンド円は東京市場でつけた159.57近辺を高値にその後は159円を挟んでの売買が続いている。水準的には先週末よりも円安水準に位置している。ユーロポンドは0.89台前半から半ばで小幅に下に往って来いとなっており、目立った方向性は示されていない。タカ派のマン英中銀委員はインフレは転換点に達していないとして、利上げ継続姿勢を強調していた。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
ロンドン市場は、根強いドル買いの動きとなっている。先週末の米雇用統計が予想を大きく超える強い結果となったことが背景。週明けのマーケットでも米10年債利回りが3.61%付近に一段と上昇、1月10日以来の高水準となっている。ドル円は日銀人事をめぐる報道で早朝に132.56近辺まで買われた後は、政府関係者らがこれを否定したことで131.52近辺まで反落する場面があった。しかし、ロンドン時間には再び132円台に乗せて132.20台へと上昇している。ユーロドルは1.08付近が重くなると1.0760近辺に安値を更新。ポンドドルは1.20台半ばから1.2022近辺に安値を更新。週明けはいずれも先週末よりもドル高水準を広げる動きとなっている。米金融当局の利上げ姿勢が長期化することが懸念されたことに加えて、トルコでは大規模地震が複数回にわたっており被害拡大が懸念されている。米株先物、欧州株は軟調に推移している。ただ、ドル円の買いが目立つなかで、クロス円は先週末からの円安水準で推移している。ユーロ円は142円台前半、ポンド円は159円付近で揉み合っている。
ドル円は132円台前半での取引。先週末の米雇用統計後に128円台から131円台へと上昇、週明けも一時132.56近辺まで買われて取引を開始した。日経が「政府は黒田日銀総裁の後任人事について雨宮副総裁に就任を打診した」と報じたことに円売り反応が広がった。しかし、政府筋からは否定する声が続き、いったん131.52近辺まで反落。その後、米債利回りの上昇とともにロンドン時間には132.20台へと再び買われている。
ユーロドルは1.07台後半での取引。先週末の米雇用統計後に1.09台割れから1.07台後半へと下落した。週明けは1.07台後半から1.08ちょうど付近での揉み合いが続いたが、ロンドン時間に入ると米債利回りの上昇とともに1.0760近辺に安値を広げている。ユーロ円は東京早朝につけた142.99近辺の高値からは軟化している。ロンドン朝方には141.99近辺まで下押しされた。しかし、足元では再び142円台半ば付近へ買われている。対ポンドでは小幅の振幅で、下に往って来いとなっている。ホルツマン・オーストリア中銀総裁は、インフレ目標に収れんすること確認するまでは利上げを継続する必要性を示した。
ポンドドルは1.20台前半での取引。先週末の米雇用統計後に1.22台割れから1.20台へと下落。週明けはやや買い戻しが入るも1.2070近辺までにとどまった。ロンドン時間に入ると米債利回りの上昇とともに1.2022近辺に安値を伸ばしている。ポンド円は東京市場でつけた159.57近辺を高値にその後は159円を挟んでの売買が続いている。水準的には先週末よりも円安水準に位置している。ユーロポンドは0.89台前半から半ばで小幅に下に往って来いとなっており、目立った方向性は示されていない。タカ派のマン英中銀委員はインフレは転換点に達していないとして、利上げ継続姿勢を強調していた。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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