“下値の堅さ”が堅持されると見るが…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2023/02/03 11:05

◆ いわゆる「知ったら終い」… - “128円半ば”で膠着


「米利上げ停止」もしくは「米早期利下げ」への思惑が残存する中、昨日は“ポジション調整”が先行しました。
いわゆる「知ったら終い」の状況であり、特に政策金利の発表があった対ユーロ・対ポンドで“ドル買い(戻し)”が進行しました。
一方、対円では“大きな動き”は見られておらず、“膠着”を続けています。
このため対ユーロでは“急低下(1.10ドル超→1.09ドル割れ)”が見られたものの、対円では“128円半ば”を中心とした揺れ動きを続けています。

◆ ただこの結果次第では…? - 米雇用統計


こうした中、本日は注目の「米雇用統計」が予定されています。
事前予想は「非農業部門雇用者数(+18.5万人)」「失業率(3.6%)」「平均時給(前年比+4.3%)」と、いずれも“控えめ”が想定されています。
このため予想を上回るようなことがあると、“タカ派寄り(巻き戻し)”といった動きに発展しても何ら不思議ではないところです。
逆に弱めともなれば、「米利上げ停止」もしくは「米早期利下げ」が再燃する可能性が否めない…?

◆ それでも“下値メド”は強力…!?


テクニカル的に見ると“1/16安値(127.226円)”は、かなり強力な下値メドとして意識されている節があります。
“21/1/6~22/10/21の50%押し”ともほぼ合致する水準であるだけに、当然といえば当然ともいえそうです。
ただこれを維持することができなければ…?

基本的には“下値の堅さ”を堅持し、“巻き戻し”が先行すると見ますが、予断を持つことなく、発表の時を待ちたいところです。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン

※米雇用統計が予定されていますので、さらに値幅を拡大しております。

131.107(1/24高値)
131.000(大台、日足・一目均衡表基準線)
130.904(週足・一目均衡表先行スパン上限)
130.612(1/26高値、1/30高値)
130.513(1/31高値)
130.407(2/1高値)
130.205(ピボットハイブレイクアウト)
129.952(1/24~2/2の61.8%戻し、大台)
上値5:129.737(20日移動平均線)
上値4:129.595(1/24~2/2の50%戻し、日足・一目均衡表転換線、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:129.238(1/24~2/2の38.2%戻し)
上値2:129.101(2/2高値)
上値1:129.000(大台、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:128.723
下値1:128.457(-1σ)
下値2:128.170(ピボット1stサポート)
下値3:128.083(2/2安値、大台)
下値4:127.770(1/19安値)
下値5:127.554(1/18安値、ピボット2ndサポート)
127.226(1/16安値、21/1/6~22/10/21の50%押し水準、月足・一目均衡表基準線)
127.152(ピボットローブレイクアウト)
127.064(-2σ、大台)
126.860(22/5/30安値)
126.673(22/5/27安値)
126.540(22/5/26安値)
126.355(22/5/24安値)
126.238(22/4/18安値)
126.000(大台)
125.848(22/4/15安値)
125.707(20月移動平均線)

《10:40》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想