今週のポイント
豪ドル/円やカナダドル/円などのクロス円は、1月17-18日の日銀金融政策決定会合の結果に大きく影響を受けそうです(会合の結果は18日に発表)。日銀が大規模な金融緩和策を修正するのでは?との観測から、12日と13日に円が全面高となりました。そのため、日銀が会合で緩和策の修正をしなければ、クロス円は上昇する可能性があります。
米FRBの利上げが長期化するとの観測が市場で後退していることから、豪ドル/米ドルやNZドル/米ドルは堅調に推移し、一方で米ドル/カナダドルは軟調に推移するかもしれません。
TCMB(トルコ中銀)は19日に政策会合を開きます。政策金利は現行の9.00%に据え置かれるとみられ、その通りの結果になればトルコリラの大きな反応はなさそうです。
今週の注目通貨ペア(1): <豪ドル/NZドル 予想レンジ:1.08000NZドル~1.10000NZドル>
豪ドル/NZドルは1月13日に一時1.09310NZドルへと上昇し、22年11月以来、約2カ月ぶりの高値をつけました。「中国は豪州産石炭の輸入禁止措置を事実上終了した」との報道や、中国の需要増への期待から鉄鉱石や銅など資源の価格が持ち直していることが、足もとの豪ドル/NZドル上昇の主な要因と考えられます。
資源価格が一段と上昇すれば、豪ドル/NZドルは引き続き堅調に推移しそう。22年12月の豪雇用統計が19日に発表されます。それが市場予想よりも良好な結果になれば、豪ドル/NZドルは200日移動平均線(1/16時点で1.10056NZドル)超えを試す可能性があります。
今週の注目通貨ペア(2): <米ドル/カナダドル 予想レンジ:1.30000カナダドル~1.37000カナダドル>
米ドル/カナダドルは1月13日に一時1.33177カナダドルへと下落。22年11月以来、約2カ月ぶりの安値を記録しました。足もとの米ドル/カナダドル下落の主な要因として、米FRBの利上げが長期化するとの観測が後退して全般的に米ドル安が進んでいることが挙げられます。
カナダの22年12月CPI(消費者物価指数)が17日に発表されます。市場では、BOC(カナダ中銀)は次回1月25日の政策会合で0.25%の利上げを行うとの見方が有力なものの、政策金利を据え置くとの見方もあります。CPIが市場予想の前年比6.4%よりも強い結果になれば、0.25%の利上げ観測が強まってカナダドル高材料となりそう。米ドル/カナダドルは下値を試す可能性があります。米ドル/カナダドルの下値メドとして、200日移動平均線(1/16時点で1.31659カナダドル)が挙げられます。
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