もう少し“利益確定売り”は入るかもしれないが…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2022/12/30 10:53

◆ “チャート上の節目”は厚かった… - “133円割れ”へ反落


やはり“利益確定売り”が先行した…。

特に材料が出たわけではないものの、“チャート上の節目(12/14安値:134.498円)”に到達したことが大きく影響したと見られるところです。
昨日発表の「米新規失業保険申請件数」も“ほぼ予想通り(22.5万件)”となったことで、波乱になることはありませんでした。
「失業保険継続受給者数」の“増加(171.0万件)”は少々気になりますが、冒頭の“利益確定売り”が先行したことで、ドル円は“133円割れ(安値は132.877円)”へと押し下げられていきました。

◆ ただ“盛り上がりを欠く”は否めない…?


“新たなポジション形成”が手控えられやすくなっているだけに、現時点での“急反発”は想定しづらいのが実状といえます。
ただそれは“さらなる下値追い”に関しても、同様のことが…?

“130.554円(12/20安値)”からの反発ですので、もう少し“下値追い”が継続する可能性はゼロではありません。
しかし「ウクライナ情勢」や「中国・コロナ感染急増」等が“不透明感”として台頭しているものの、流動性が乏しいだけに“盛り上がりを欠く”のは否めないところがあります。
ここ数日復活している「米10年国債利回りとの相関性」には注意しておく必要がありそうですが、基本は“膠着(方向感定まらず)”との見方を継続したいところです。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン

※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しております。

136.000(大台)
135.481(ピボットハイブレイクアウト)
135.267(12/15~12/20の61.8%戻し、日足・一目均衡表基準線)
135.008(11/22~12/20の38.2%戻し、20日移動平均線、大台)
134.931(ピボット2ndレジスタンス)
134.498(12/14安値、12/28高値)
上値5:134.382(12/29高値)
上値4:134.011(日足・一目均衡表転換線、大台、ピボット1stレジスタンス)
上値3:133.878(12/28~12/29の61.8%戻し)
上値2:133.687(12/28~12/29の50%戻し)
上値1:133.495(12/28~12/29の38.2%戻し)
前営業日終値:133.020(大台)
下値1:132.877(12/29安値、-1σ)
下値2:132.630(12/27安値)
下値3:132.525(12/20~12/28の50%押し、ピボット1stサポート)
下値4:132.307(12/26安値)
下値5:132.145(12/23安値、50週移動平均線)
132.060(12/20~12/28の61.8%押し、大台)
131.921(ピボット2ndサポート)
131.640(12/22安値)
131.504(12/21安値、12/20~12/28の76.4%押し)
131.000(大台、ピボットローブレイクアウト)
130.796(-2σ)
130.554(12/20安値)

《10:15》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想