“もう一段の買い戻し”が期待される…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2022/12/23 11:03

◆ 「米利上げ長期化」再燃 - “買い戻し”先行


概ね“好内容”となった米経済指標を受けて、昨日はにわかに「米利上げ長期化」が再燃しました。
米株式が下落基調を強める中、米10年債利回りは上昇、そしてドルは幅広い通貨に対して買い戻しが目立ちました。
一方で「日銀サプライズ」の動きは一服したものの“引きずって”いる印象が強く、対円では“上値の重さ”が目立ちました。

◆ “流動性低下”は否めず、“ポジション形成”は手控えられる…?


すでに「クリスマス休暇モード」へと突入していますので、“流動性低下”は否めないものがあります。
このため動意そのものが乏しく、少なくとも“積極的なポジション形成”は手控えられやすいと見るのが自然です。
このため“ポジション調整”が入りやすく、“もう一段の反発(買い戻し)”は十分に期待されるところです。

◆ 目先は“買い戻し”先行…!?


ただし現在のマーケットは、前記「米利上げ長期化」と「日銀サプライズ(緩和策脱却への第一歩)」が交錯している状況といえます。
そして本日は、FRBが最も注目するとされる「PCEコア・デフレータ」が予定されています。
もちろん“結果次第”という状況に変化はなく、それまでは“様子見”となる可能性も否めませんが、少なくとも“崩れる”といった展開は回避されやすい…。
「どちらがより重視されるか…?」がポイントとなる中、やはり目先は“買い戻し(ドル買い)”先行で臨みたいところです。
過度な期待は禁物ではありますが…。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン

※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しております。

135.938(200日/20日移動平均線)
135.267(12/15~12/20の61.8%戻し)
135.008(11/22~12/20の38.2%戻し、大台)
134.367(12/15~12/20の50%戻し、日足・一目均衡表転換線)
134.000(大台)
133.826(-1σ、ピボットハイブレイクアウト)
上値5:133.467(12/15~12/20の38.2%戻し)
上値4:133.297(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:133.000(大台)
上値2:132.820(ピボット1stレジスタンス)
上値1:132.707(12/22高値)
前営業日終値:132.343
下値1:132.011(-2σ、大台)
下値2:131.885(12/20~12/22の38.2%押し)
下値3:131.795(50週移動平均線、ピボット1stサポート)
下値4:131.640(12/22安値、12/20~12/22の50%押し)
下値5:131.504(12/21安値)
131.376(12/20~12/22の61.8%押し)
131.163(ピボット2ndサポート)
131.000(大台)
130.686(ピボットローブレイクアウト)
130.554(12/20安値)
130.391(8/2安値)
130.000(大台)

《10:25》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想