◆ 一時“135円台”も、すぐさま“137円台”へ…
週末に「2013年の政府-日銀が結んだ共同声明を見直す」と一部で報じられたことから、昨日はオープニング時、そして11時過ぎに“135円台”に売り込まれる場面が見られました。
しかしながら「日銀金融政策決定会合」を翌日に控える中、“大規模緩和継続”が既定路線という流れは変わっておりません。
さらに松野官房長官が『共同声明を見直す方針を固めた事実はない』と発言したことから、その後は“下値の堅さ”が目立ちました。
こうして米10年債利回りが“上昇(3.49%→3.60%)”するのにつれて、ドル円も“反発(→137.159円)”しています。
もっとも昨日は“20日移動平均線(昨日は137.386円)”に届くことはなく、次第に“上値の重さ”も意識される展開となりました。
すでに「クリスマス休暇モード」に入ったと見られる中、動意は乏しく、「下値は堅いが上値も重い」を地で行く動きのまま、昨日の取引を終えています。
◆ 基本は“無風”も、“巻き戻し”には注意…? - 日銀会合
本日の注目は「日銀会合」と、そしてその後に行われる「黒田日銀総裁・記者会見」と見られます。
ただ“大規模緩和継続”が既定路線と見られる中、基本的には“サプライズなし(無風通過)”と見るのが自然です。
ただし冒頭で記した「共同声明見直し」との報道が一部で流れたことから、欧米勢の一部では“緩和策見直し”を囃す声が聞こえてきているのも事実です。
その“巻き戻し”が発生する可能性を考えれば、幾分“上方向(ドル買い・円売り)”と見るのが妥当といえるかもしれません。
◆ それでも“サプライズ”は期待薄なだけに…!?
それでも既定路線が狂わなければ、“方向感定まらず”に変化はないと見るのが自然ということは変わりません。
昨日上値を押さえた“20日移動平均線(本日は137.193円)”を上回る場面が見られるかもしれませんが、“12/15高値(138.180円)”は越えないと見て、戦略を組み立てたいところです。
もちろん“200日移動平均線(本日は135.760円)”を明確に割り込む展開は、ないと想定しながら…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しております。
138.928(11/22~12/2の61.8%戻し)
138.180(12/15高値、ピボット2ndレジスタンス)
138.000(大台)
上値5:137.913(日足・一目均衡表基準線)
上値4:137.794(12/16高値)
上値3:137.550(ピボット1stレジスタンス)
上値2:137.159(12/19高値、20日移動平均線)
上値1:137.000(大台)
前営業日終値:136.917
下値1:136.602(12/19安値後の38.2%押し)
下値2:136.339(12/19安値後の50%押し、日足・一目均衡表転換線)
下値3:136.067(12/19安値後の61.8%押し、大台)
下値4:135.892(ピボット1stサポート)
下値5:135.760(200日移動平均線、-1σ)
135.501(12/19安値)
135.231(12/15安値)
135.000(大台)
《10:45》
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