それでも方向感は定まらない…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2022/12/15 11:08

◆ “揺れ動く”も、“判断は定まらず”… - FOMC


まだ方向感定まらず…。

注目のFOMCでは、「政策金利」は“利上げペース鈍化(→0.50%)”が示されました。
一方で「23年末金利見通し(ドット・チャート)」では、“上方修正(4.625%→5.125%)”がなされています。
ある意味、どちらも“想定通り”の結果といえますが、発表直後のマーケットは“後者(タカ派)”へと傾きました。
米10年債利回りは“上昇(→3.55%)”、つれてドル円も“上昇(→135.986円)”したのはこのためです。

一方でもう一つの注目である「パウエルFRB議長の記者会見」では、“逆の反応”が見られました。
“ハト派”というわけではありませんが、“想定ほどタカ派ではない”という意識が台頭したからです。
このためその後は“巻き戻し”が先行し、ドル円も“押し戻され(→134.700円)”ていきました。

◆ その他要因がマーケットを主導できるかは微妙…?


こうして米国絡みのビッグイベントは終了したものの、“方向感定まらず”からは脱却できていないのが実状といえます。
「英(金融政策委員会)」「欧(ECB理事会)」を始め、数多くの中銀から本日は「政策金利」が発表されますが、新たにマーケットを主導できるかは些か微妙といわざるを得ません。
そうなるとドル円は…?

新たな材料が飛び出さない限り、本日に関しては“小動き(135円台での揺れ動き)”と見るのが妥当かもしれませんね。
もちろんボラティリティは高いままですので、楽観はできませんが…。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン

※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しております。

138.083(12/1高値)
137.974(12/13高値、大台)
137.708(20日移動平均線)
137.629(ピボットハイブレイクアウト)
137.000(大台)
136.808(ピボット2ndレジスタンス)
136.646(12/13~12/14の61.8%戻し)
136.236(12/13~12/14の50%戻し)
上値5:136.141(ピボット1stレジスタンス)
上値4:136.054(日足・一目均衡表転換線)
上値3:135.986(12/14高値、大台)
上値2:135.826(12/13~12/14の38.2%戻し)
上値1:135.703(-1σ)
前営業日終値:135.475(200日移動平均線)
下値1:135.000(大台)
下値2:134.790(FOMC時の安値以降の押し目)
下値3:134.653(ピボット1stサポート)
下値4:134.498(12/14安値)
下値5:134.133(12/5安値)
134.000(大台)
133.832(ピボット2ndサポート)
133.612(12/2安値、-2σ)
133.165(ピボットローブレイクアウト)
132.946(8/16安値、大台)
132.543(8/15安値)

《10:45》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想