◆ 「ペース鈍化」のみならず、「利下げ時期」にまで…? - 米CPI
下放れ…。
注目の「米CPI」は、“5か月連続の鈍化”を示すのみならず、“事前予想をも下回り”ました。
このため「米利上げペース鈍化」への思惑はさらに増大し、「来年後半には利下げ開始」といった思惑まで台頭し始めています。
この影響から米10年債利回りは“急低下(3.63%→3.41%)”を示し、つれてドル円は“急落(137.974円→134.640円)”を演じています。
一方でその「FOMC」を翌日に控えるスケジュール感の中、こうした流れが一巡した後は“下げ渋り”が目立ちました。
前者は“3.52%”へ、そして後者は“135.649円”へ押し戻され、概ねそのままの水準で昨日の取引を終えています。
◆ 予断は禁物、臨機応変な対応を - FOMC
こうした状況下、本日はその「FOMC」、そして「パウエルFRB議長の記者会見」が行われます。
昨日の発表で「0.50%利上げ」は完全に既定路線に乗ったと見られるだけに、ポイントとなるのは「金利見通し(ドット・チャート)」と見られます。
果たして『どこまで引き上げられるのか(金利見通し)?』、あるいは『どこまで詳細に言及するのか(記者会見)?』
こればかりは結果を見るまでわかりませんので、それまではまた「積極的なポジション形成は手控えられる」という可能性が高そうに思います。
ただ気にしておきたいのは、昨日の結果(数値)は「前記急落を招くほど弱くはない」という事実です。
つまりストップロスを絡めた“往き過ぎ”という可能性はゼロではなく、さらにマーケットが「楽観論に傾斜し過ぎている」という可能性も否めないからです。
基本的には「米利上げペース鈍化」に沿った流れと見ますが、“往き過ぎたハト派”をけん制するという可能性はゼロではありません。
そうなると「米金利先高観再燃」へと一気に巻き戻されてもおかしくありませんので、予断を持つことなく、臨機応変に対応できる柔軟性を持ちたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しております。
138.928(11/22~12/13の61.8%戻し)
138.083(12/1高値)
137.974(12/13高値、20日移動平均線、大台)
137.487(ピボット1stレジスタンス)
上値5:137.000(大台)
上値4:136.700(12/13高値後の61.8%戻し)
上値3:136.307(12/13高値後の50%戻し)
上値2:135.951(-1σ、12/13高値後の38.2%戻し、大台)
上値1:135.793(日足・一目均衡表転換線)
前営業日終値:135.576
下値1:135.368(200日移動平均線、12/13安値後の38.2%押し)
下値2:135.183(12/13安値後の50%押し)
下値3:135.000(大台、12/13安値後の61.8%押し)
下値4:134.896(12/13安値後の76.4%押し)
下値5:134.640(12/13安値)
134.133(12/5安値、ピボット1stサポート)
134.000(大台)
133.872(-2σ)
133.612(12/2安値)
132.946(8/16安値、大台)
132.729(ピボット2ndサポート)
132.543(8/15安値)
《10:55》
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