さらに輪をかけて、“神経質な揺れ動き”に警戒を…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2022/12/09 11:12

◆ 上値模索の後、押し戻される… - 136円台


米金融政策を巡る思惑が定まらない中、マーケットは神経質な展開を強いられています。
昨日は“リスク回避姿勢”が台頭したものの、米株式は上昇、そしてリスク通貨が買われました。
このため相対的に“ドル売り”が目立ち、緩やかに“136.230円”へと値を落としていきました。
一方で全体的には“円売り”も顕著であることから、“下値の堅さ”もいかんともしがたいものがあります。
こうして“136円ライン”に展開する「まとまった規模のドル買いオーダー」をこなすには至らず、“方向感定まらず”は継続しています。

◆ 本日も“決定打はない”と見るのが妥当…?


こうして「米利上げペース鈍化 VS 利上げ長期化」の攻防が続く中、本日も“同様の展開”が見込まれるところです。
本日は“5ヶ月連続の伸び縮小(前年比+7.2%)”が見込まれる「米PPI」が予定されますが、“FRBの誘導目標(2%)”を上回る状況に変化はないため、「今後も利上げが必要」という思惑が後退することはないと見られます。
つまり“決定打はない”が見込めない中、「重要イベント週」を控えた週末を迎えるということに…。

相変わらず“方向感定まらず”を想定しつつも、さらに輪をかけて“神経質な揺れ動き”には警戒しておく必要があるかもしれませんね。
“レンジの範囲内”を基本としながら…。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン

※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しております。

140.000(大台)
139.890(11/30高値)
139.000(大台)
138.927(11/22~12/2の61.8%戻し)
138.467(20日移動平均線)
138.208(ピボットハイブレイクアウト)
138.083(12/1高値、大台)
上値5:137.861(12/7高値、11/22~12/2の50%戻し)
上値5:137.722(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:137.236(12/8高値、ピボット1stレジスタンス)
上値2:137.000(大台)
上値1:136.751(日足・一目均衡表転換線)
前営業日終値:136.682
下値1:136.536(-1σ)
下値2:136.216(12/7-8安値、12/2~12/7の38.2%押し水準、ピボット1stサポート)
下値3:135.960(12/6安値、大台)
下値4:135.737(12/2~12/7の50%押し、ピボット2ndサポート)
下値5:135.294(12/2~12/7の61.8%押し)
135.190(ピボットローブレイクアウト)
135.059(200日移動平均線、大台)
134.596(-2σ)
134.133(12/5安値)
134.000(大台)
133.612(12/2安値)
132.946(8/16安値、大台)

《10:50》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想