■業績動向
1. 2022年12月期第3四半期の業績
2022年12月期第3四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比67.4%増の3,384百万円、営業利益が3百万円(前年同期は134百万円の損失)、経常利益が1百万円(同143百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失が11百万円(同125百万円の損失)だった。売上高は、介護支援事業が前年同期比37.7%増の362百万円と好調だった。高齢化という外部環境に加えて、訴求力のある「ほねつぎデイサービス」をケアマネージャーや既存の鍼灸接骨院に積極的に提案したことが寄与した。新規フランチャイジーの獲得と既存店売上が増加し、ロイヤリティ収入が伸びた格好だ。フィットネス関連事業では、アトラグループ<6029>フランチャイズブランドである「ワンサードフィットネス」の加盟店開発と直営店の売上拡大に注力し、売上高は前年同期比63.6%増の89百万円となった。また、その他の売上高が前年同期比125.5%増の164百万円と急伸した。ほねつぎデイサービスやワンサードフィットネスなどの工事及び福祉車両の販売が伸びた。さらに、前年同期にはなかった玩具販売事業が売上高の伸長に寄与した。玩具販売事業では、鍼灸接骨院経営支援で培ったリアル店舗運営ノウハウを基に、実店舗である「ペリカン」の生産性の向上や売上の拡大に注力した。その結果、売上高は1,293百万円であった。その他の「ほねつぎチェーン」「機材、消耗品販売」「アトラ請求サービス」「HONEY-STYLE」に関しても売上高の減少を最小限に抑えた。「ほねつぎチェーン」の売上高は既存鍼灸接骨院の加盟促進と直営店の売上高の拡大に注力した結果、前年同期比12.8%減の396百万円となった。「機材、消耗品販売事業」は、「アトラアカデミー」を積極的に活用し機材の拡販に取り組んだ。また、鍼灸接骨院専門ECサイトである「アトラストア」において、「あしたの私をつくるケアカタログ」をテーマに「トトリエ」を発行し、取扱商品の拡充に努め、売上高は同9.9%減の602百万円だった。「アトラ請求サービス」の売上高は、新規開設院の入会及び「A-COMSファイナンスサービス」を利用する院の拡大に注力し、同2.4%減の401百万円となった。「HONEY-STYLE」の売上高は、口コミ/予約システムを利用する顧客の拡大に努め、同23.8%減の73百万円に踏みとどまった。
利益については、大幅な増収の影響で、営業利益が3百万円、経常利益が1百万円と黒字に浮上した。親会社株主に帰属する四半期純損失は損失幅が縮小し11百万円となった。
同社は上場してから約8年と若い企業であり、現在は売上高の拡大を目標としている。今後は鍼灸接骨院の新規開設に過度に依存しないという基本戦略の下「介護支援事業」「フィットネス関連事業」「機材、消耗品販売事業」が伸びていくことが予想される。利益面でも営業黒字となっており、介護支援事業、フィットネス関連事業が軌道に乗るにつれて最終利益が出る体質になっていくと弊社では見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎)
<NS>
1. 2022年12月期第3四半期の業績
2022年12月期第3四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比67.4%増の3,384百万円、営業利益が3百万円(前年同期は134百万円の損失)、経常利益が1百万円(同143百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失が11百万円(同125百万円の損失)だった。売上高は、介護支援事業が前年同期比37.7%増の362百万円と好調だった。高齢化という外部環境に加えて、訴求力のある「ほねつぎデイサービス」をケアマネージャーや既存の鍼灸接骨院に積極的に提案したことが寄与した。新規フランチャイジーの獲得と既存店売上が増加し、ロイヤリティ収入が伸びた格好だ。フィットネス関連事業では、アトラグループ<6029>フランチャイズブランドである「ワンサードフィットネス」の加盟店開発と直営店の売上拡大に注力し、売上高は前年同期比63.6%増の89百万円となった。また、その他の売上高が前年同期比125.5%増の164百万円と急伸した。ほねつぎデイサービスやワンサードフィットネスなどの工事及び福祉車両の販売が伸びた。さらに、前年同期にはなかった玩具販売事業が売上高の伸長に寄与した。玩具販売事業では、鍼灸接骨院経営支援で培ったリアル店舗運営ノウハウを基に、実店舗である「ペリカン」の生産性の向上や売上の拡大に注力した。その結果、売上高は1,293百万円であった。その他の「ほねつぎチェーン」「機材、消耗品販売」「アトラ請求サービス」「HONEY-STYLE」に関しても売上高の減少を最小限に抑えた。「ほねつぎチェーン」の売上高は既存鍼灸接骨院の加盟促進と直営店の売上高の拡大に注力した結果、前年同期比12.8%減の396百万円となった。「機材、消耗品販売事業」は、「アトラアカデミー」を積極的に活用し機材の拡販に取り組んだ。また、鍼灸接骨院専門ECサイトである「アトラストア」において、「あしたの私をつくるケアカタログ」をテーマに「トトリエ」を発行し、取扱商品の拡充に努め、売上高は同9.9%減の602百万円だった。「アトラ請求サービス」の売上高は、新規開設院の入会及び「A-COMSファイナンスサービス」を利用する院の拡大に注力し、同2.4%減の401百万円となった。「HONEY-STYLE」の売上高は、口コミ/予約システムを利用する顧客の拡大に努め、同23.8%減の73百万円に踏みとどまった。
利益については、大幅な増収の影響で、営業利益が3百万円、経常利益が1百万円と黒字に浮上した。親会社株主に帰属する四半期純損失は損失幅が縮小し11百万円となった。
同社は上場してから約8年と若い企業であり、現在は売上高の拡大を目標としている。今後は鍼灸接骨院の新規開設に過度に依存しないという基本戦略の下「介護支援事業」「フィットネス関連事業」「機材、消耗品販売事業」が伸びていくことが予想される。利益面でも営業黒字となっており、介護支援事業、フィットネス関連事業が軌道に乗るにつれて最終利益が出る体質になっていくと弊社では見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎)
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