午後:債券サマリー 先物は続伸、流動性供給入札は無難に通過

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2022/10/25 16:02
 25日の債券市場で、先物中心限月12月限は続伸。米長期金利の上昇が一服したことや、この日に財務省が実施した流動性供給入札を無難に通過したことが支えとなった。

 債券先物は24日の米長期債相場が反落(金利は上昇)した流れを引き継いで始まったものの、その後は時間外取引での米長期金利の低下を手掛かりに切り返し。前日に米S&Pグローバルが発表した10月の米購買担当者景気指数(PMI)速報値で、総合が47.3と前月から2.2ポイント低下し、好不況の節目である50を4カ月連続で下回ったことを受け、米連邦準備理事会(FRB)の利上げペースが緩むとの観測が浮上したことが米金利の上昇一服につながった。債券先物は朝方に一時148円05銭まで上昇したあとは上値が重くなったが、24日に一部で「政府は近く閣議決定する総合経済対策で、世界的な景気後退を念頭に、日銀と経済情勢に関する認識を共有すると明記する方針」と報じられたことなどを背景に、日銀は緩和政策を当面維持するとの見方から下値を売り込む動きは目立たず。午後には流動性供給入札(対象:残存期間15.5年超39年未満)の応札倍率が2.90倍と、前回の2.40倍を上回ったことを好感した買いがみられた。

 先物12月限の終値は前日比15銭高の148円00銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、0.250%で推移している。

出所:MINKABU PRESS
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