■壽屋<7809>の事業概要
4. 代表的製品
他社IPの代表的な製品として映画「スター・ウォーズ」関連などがある。自社IPの代表的な製品は、2009年11月に発売したプラモデル「フレームアームズ」シリーズ、2015年5月に「フレームアームズ」のスピンアウトシリーズとして発売した「フレームアームズ・ガール」シリーズ、2016年12月に発売したプラモデル「メガミデバイス」シリーズ、2017年8月に発売したプラモデル「ヘキサギア」シリーズ、2021年1月に発売した女の子プラモデル「創彩少女庭園」シリーズ、2021年12月に発売したプラモデル「アルカナディア」シリーズなどがある。
ラインナップ拡充を推進するとともに、国内外のパートナー企業に商品化許諾を行うことで自社オリジナルIPのニ次利用も促進している。世界累計出荷数は、プラモデル「フレームアームズ・ガール」シリーズが2021年11月に200万個を突破、プラモデル「メガミデバイス」シリーズが2021年9月に100万個を突破した。
さらに2022年2月には新規自社IPシリーズ「幻奏美術館」からキャラクター「水晶の天使 アリア」を発表し、3月にはファッション機能を充実させたハイエンド3Dアバターブランド「サバンナストリート」シリーズを発売した。そして同年6月には初心者向けアバターとして「プレタコンポジッタ」シリーズを発売した。
「受注生産」で在庫リスクを軽減
5. リスク要因・収益特性・対策
映画、アニメ、コミック、ゲーム等のエンターテインメント産業における一般的なリスク要因としては、版権管理、流行の変化、人気作品の有無などがある。
版権管理については、版権使用許諾に関わるロイヤリティの値上げ、版権元との予期せぬ契約の解約などがリスク要因となるが、同社は事後的なトラブル発生を回避するため全契約において法務チェックの徹底を図っている。
また、流行の変化や人気作品の有無によって業績が大幅に変動する可能性がある。ただし同社が扱うキャラクター製品には、映画「スター・ウォーズ」関連など比較的ロングセラー製品が多いため、安定的な売上につながっている。また同社は、製品化にあたって国内外の卸売業者から事前に購入意向を確認し、採算性の判断を行った上で生産に移行するという「受注生産」モデルを基本的に採用して在庫リスクの軽減を図っている。
同社はファブレスメーカーであることから製造設備や人員といった固定負担が軽減されるメリットがある一方で、外部委託先の方針変更、供給能力低下、品質問題発生といったリスクが存在する。製造委託先からの仕入の多くはドル建てとなっている。現在は主に中国広東省に所在する製造拠点に委託しているが、今後はカントリーリスク軽減や製造能力拡大を視野に入れて、委託先を分散してリスク軽減を図る方針としている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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4. 代表的製品
他社IPの代表的な製品として映画「スター・ウォーズ」関連などがある。自社IPの代表的な製品は、2009年11月に発売したプラモデル「フレームアームズ」シリーズ、2015年5月に「フレームアームズ」のスピンアウトシリーズとして発売した「フレームアームズ・ガール」シリーズ、2016年12月に発売したプラモデル「メガミデバイス」シリーズ、2017年8月に発売したプラモデル「ヘキサギア」シリーズ、2021年1月に発売した女の子プラモデル「創彩少女庭園」シリーズ、2021年12月に発売したプラモデル「アルカナディア」シリーズなどがある。
ラインナップ拡充を推進するとともに、国内外のパートナー企業に商品化許諾を行うことで自社オリジナルIPのニ次利用も促進している。世界累計出荷数は、プラモデル「フレームアームズ・ガール」シリーズが2021年11月に200万個を突破、プラモデル「メガミデバイス」シリーズが2021年9月に100万個を突破した。
さらに2022年2月には新規自社IPシリーズ「幻奏美術館」からキャラクター「水晶の天使 アリア」を発表し、3月にはファッション機能を充実させたハイエンド3Dアバターブランド「サバンナストリート」シリーズを発売した。そして同年6月には初心者向けアバターとして「プレタコンポジッタ」シリーズを発売した。
「受注生産」で在庫リスクを軽減
5. リスク要因・収益特性・対策
映画、アニメ、コミック、ゲーム等のエンターテインメント産業における一般的なリスク要因としては、版権管理、流行の変化、人気作品の有無などがある。
版権管理については、版権使用許諾に関わるロイヤリティの値上げ、版権元との予期せぬ契約の解約などがリスク要因となるが、同社は事後的なトラブル発生を回避するため全契約において法務チェックの徹底を図っている。
また、流行の変化や人気作品の有無によって業績が大幅に変動する可能性がある。ただし同社が扱うキャラクター製品には、映画「スター・ウォーズ」関連など比較的ロングセラー製品が多いため、安定的な売上につながっている。また同社は、製品化にあたって国内外の卸売業者から事前に購入意向を確認し、採算性の判断を行った上で生産に移行するという「受注生産」モデルを基本的に採用して在庫リスクの軽減を図っている。
同社はファブレスメーカーであることから製造設備や人員といった固定負担が軽減されるメリットがある一方で、外部委託先の方針変更、供給能力低下、品質問題発生といったリスクが存在する。製造委託先からの仕入の多くはドル建てとなっている。現在は主に中国広東省に所在する製造拠点に委託しているが、今後はカントリーリスク軽減や製造能力拡大を視野に入れて、委託先を分散してリスク軽減を図る方針としている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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